読書な日々 課題先進国 日本


2009-03-01

小宮山 宏 「課題先進国日本」

一年くらい前に出ていた本ですけど今見ても著者の捉える課題への解決は

まだまだといったところです。

これは、日本の課題といわれることを実はポジティブに捉えて解決する能力も技術もある

日本が解決することによって世界でも同様の課題が今後起きてくるときに範となれる、という

内容で、後ろ向きな本ではありません。

興味を持ったのは、日本が抱える問題がアジアへそして世界とも共通しその課題自体が先鋭化

されているのが日本であり(例えば高齢化、教育、農業、温暖化など)日本が範を示すことで

世界の課題も解決されていくということだった。

もう一つは、課題というのは、その視点で見えてくるところが違うと思う。

全体像を捉えるには結構いいのではないかと思います。これが世界規模になっても

数字は違っても根本的には変わらないかと思う。

(もちろん紛争や識字、など国内ではあまりない問題も世界では蔓延している)

で、どうすればいいか?という方法論まで(全て具体的なわけではないけど)出ている。

しかし・・・一番感じたことは、日本でいえば戦後経済成長もしてきて世界に冠たる経済大国です。

そして産業技術でも世界トップクラスを誇る。しかし・・しかし・・ですよ。

豊かな国になった。それは間違いないだろうと思う。

ただ幸福なのかというとそうではない一面も沢山ある。経済が活発になり本来はよい社会へ向かうはずが

何か違うところへいっているのではないかと感じることもある。

豊かになったはずの国で世界の相対的貧困率はアメリカが一位、日本が二位。

医療費の大きさもトップクラス。

先進国の中でも日本の学生は将来に希望が持てない、将来未来を自分が担っているなどアンケートをとってみても

取り立てて少なかったりする。

とても不思議ですね。

で、課題先進国というは多岐にわたるわけですけど、そもそものところで今までと同じ仕組み、方法で

課題解決しよい社会になるだろうか?

日本はもとより世界でもこれから利己ではなく利他。お金儲けだけ考えていくと働くひともつらいし

学生達もそんな大人をみて希望をもてということがそもそも難しいのではないかと思う。

自分はもちろん大事だけど、仕事によい社会へ向かうことができる。夢という志がこれからは

特に大事になってくると思う。

このような本はとても面白い、そして人それぞれ受け止め方も違う。

大きい課題を一人で解決ということではなくて、それぞれができることを行うことで

よい社会へ向かっていくと思う。

課題の全体像を見たい場合にはいい本だと思います。

 

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