「くりかえし」を魔法の１行であらわそう！ープログラミングの基本となるループー
この間は、ミングちゃんが探しものをしているお話をしました。甘えん坊のミングちゃんがお母さんに助けられて、探しものを見つけて、遅刻しないで行くことができましたね。この間の探しものをお話をちょっとだけプログラミング風に整理してみますね。「プログラミングにすること＝ロボットに命令をすること」です。ミングちゃんのなくしたものはノートでしたね。それを探す方法をロボットに教えてあげると思って、考えてみてくださいね。テーブルに重なっていた本やノートは全部で１０冊あったとします。どんな手順で探すか、ロボットに教えてあげましょう。見つかったお母さんの方法がわかりやすそうですね！
ノートを見つけたお母さんの探し方
1. ノートを置いたテーブルに行く
2. もし、１冊目の本（またはノート）が、ミングちゃんの探していた算数のノートでなかったら、１冊目本を横に置く
3. もし、２冊目の本（またはノート）が、算数のノートでなかったら、２冊目の本を横に置く
4. もし、３冊目の本（またはノート）が、算数のノートでなかったら、３冊目の本を横に置く
5. ４冊目も同じように
6. ５冊目も・・・
7. ６冊目も・・・
8. ７冊目も・・・
9. ８冊目も・・・
10. ９冊目も・・・
11. 見つかった算数のノートをカバンに入れます。
算数のノートは、3、4、５、６、７、８、９、１０のどこかで見つかる可能性があります。なので、見つかったら、そこで探すのはやめます。そして、１１になります。こんなふうに探す方法をまずは書き出してみると、やるべきことを細かく分けることができます。そして、順番を考えることができます。そして、プログラミングだと、ここでひと工夫することが必要になります。どこか同じ動きをしているところを見つけられますか？
そうですね。２から１０までやっていることは、一番上の本を隣に置くっていうことはずっと繰り返していますよね。こんな時に、プログラミングだったら１行の魔法で、表してしまいます。「２の内容を９回繰り返す」という１文だけ伝えてあげます。そうすると次のようになります。
くりかえしを見つけて１行の魔法で書く
1. ノートを置いたテーブルに行く
2. もし、１冊目の本（またはノート）が、ミングちゃんの探していた算数のノートでなかったら、１冊目本を横に置くを９回繰り返す
3. 見つかった算数のノートをカバンに入れます。
さっきの書き方とくらべて、すごくスッキリできたと思いませんか。プログラミングでは、この２の部分にある、くりかえしを１行でまとめて書いてあげることができます。ロボットやコンピュータは同じことを、命令した回数だけ、くりかえしてくれます。２の部分を９回繰り返すという命令だけで、３つの行動としてロボットやコンピュータに伝えることができます。
プログラミングは、くりかえしの部分がもしあったら、それをまとめてあげるということができます。一つ一つ全部細かく伝えてあげる必要はなくて、同じことをたのみたい時には、くりかえす回数とくりかえす内容を整理してあげることが大切です。それによって、命令も簡単になって、動くロボットやコンピュータもスッキリわかりやすくなるのです。
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プログラミングでよく使われるくりかえし
くりかえすという命令はよく、プログラミングで使われています。例えば、たくさんの名簿のデータ中から、北海道に住んでいる人を探すとします。そのときに、名簿にある人数分、全部の住所のデータを見て、北海道と書いてある人を集めることができます。そのときに名簿の住所のデータを見る、終わったら次を見るということを、くりかえすように命令してあげるのです。名簿が１０人でも、１００人でも、１万人でも「くりかえしてください！」という命令で、１行の魔法でつたえてあげられます。
このくりかえしをプログラミングでは「ループ」とよびます。命令をスッキリさせるために、同じことを見つけて整理してあげることが大切です。名前は聞きなれないかもしれないですが、くりかえしを見つけてあげることで、たくさんの命令を伝えなくてもよくなりますし、命令されたロボットやコンピュータも簡単に命令どおりに動くことができるようになるのです！普段の生活の中でも、いっぱい魔法が使えるところを見つけてみてくださいね。
