書籍の電子化の目的を考える

公開日: : 最終更新日:2017/11/03 , 電子書籍

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神田神保町の名所 味の珈琲屋さぼうる

 

ここ数週間、首都圏の出版社に赴くことが多くなっています。

2016年度の電子書籍、電子雑誌市場が2,000億円を超え、電子化の波がじわじわと寄せてきている昨今、当社の電子書籍制作システムを使った、書籍電子化の提案に奔走しているのです。大中小様々な出版社がありますが、大手出版社と呼ばれる会社の場合、数年前から新刊を紙と電子の両方で出版しており、中小規模の出版社は基本的に電子はやらないというスタンスです。ただ大手であっても、すでに出版した書籍については電子化はほとんどしていないというのが現状ですね。

理由は「売れないから」というのが、もっとも多く聞く言葉です。

 

書籍の内容すべてを電子化する必要はない

 

たしかに電子書籍が紙の書籍より売れるか?と言われれば、売れるとは言い難いでしょう。ただ、電子書籍そのものを売る以外にも、電子化することで出来ることがあるということをお伝えしたいです。

たとえば、小説や文芸書、ビジネス書など、書籍のサイズにもよりますが、四六版の1ページあたりの文字数は約450〜480。一冊のページ数が300ページのものだと、135,000〜144,000文字になる。それを電子書籍で読もうとした場合、iPhone6〜7のサイズで、縦型一画面で表示できる文字数が約250のため、全文を読むには、540〜576ページをめくることになります。いわゆるフリックですね。スマートフォンの小さな画面で読みながら、500を超えるフリックをするとなると、結構読み続けるのに苦労するのではないでしょうか?

 

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スマホの画面で長編を読むのはちょっと大変?

 

電子書籍の良さは、大量の書籍データを端末に入れて(厳密にはデータは端末に入っていないが)持ち運べることもあるので、文字数の多い書籍は、電子書籍にする場合は数冊に分けてもいいですね。あるいは、上中下巻に分けるなどして、上巻のみを無料ダウンロードとし、残りを有料にするのも手だと思います。

これは漫画と同じ仕組みで、続き物となる漫画は、その内容が面白ければ(いやさほどでなくても)読み始めたら次も読みたくなるものです。小説であっても文芸であっても同じことで、まずは簡単、無料で見られるようにして、その後出版するもので売り上げを立てるという方法が可能だと思います。

 

出版社、著者、書店それぞれにメリットが必要

 

さらに言えば、サンプル版やダイジェスト版を作り、無料〜200円程度でダウンロードできるようにして、読者の十分な興味を惹き、紙の書籍の購入に繋げることもできますね。出版社としても書店としても、紙の書籍を売りたいわけですから、費用をかけて電子書籍を作って、紙の書籍と共存させるよりも、紙の書籍の購入を促せる電子版を作った方が、費用対効果は高いですよね。その点で、電子書籍は有効な使い方が出来るのではないでしょうか?

 

ただ、著者に関してはちょっと違うのではないでしょうか。

紙にしろ電子にしろ、著書が売れて印税生活で暮らしていこうと思っている方は別ですが、多くの著者は著書が売れることで、自身の考えや想いを多くの読者に伝え、作品を広めたいと望んでいるのではないでしょうか。あるいは、ビジネス書やハウツー本を書いている著者としては、仕事につなげていきたいと考えているはずです。であれば、電子書籍化することで、より読者層を広げることもメリットになります。さらに、電子だからできるインターネットとの連携によって、ビジネスの機会を創出することも簡単に出来るのです。

 

「書籍を売る」だけではない価値を

 

前述しましたが、電子書籍化というと「電子化しても売れないでしょ?」という声をよく聞きます。売れるか売れないかで言えば、そもそも紙の書籍なら売れるのか?どれくらい売れれば「売れた」ということになるのか?そんなことを聞き返したくなりますね。電子書籍そのものを売ることも重要ですが、電子書籍を活用して紙の書籍を売る、著者の活動を売る、書店への送客を促すなどなど、様々な展開が考えられると思います。

 

電子書籍のメリットを多面的に捉えて、出版不況、販売低迷を脱却し、書籍と読者の出会いを創出していきたいですね。私たちは、そのためのソリューションを、出版社、著者、書店それぞれの立場を考え、提供していきたいと思います。

 

 

すでに出版された書籍の価値ある電子化をお手伝いします

http://www.g-rexjapan.co.jp/omoikaneproject/computerization/

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