著作権フリーは全てフリーなのか?

公開日: : 最終更新日:2018/04/30 個人出版, 本の電子化, 著作権, 電子書籍

先月まで絶版本・既刊本の電子化についての相談が、ひっきりなしに続いていました。主に大学教授や研究者の皆さんからのお話で、基本的にはご自身の研究や活動をまとめた本を出版されていて、絶版になってしまったというパターン。その本を電子化でもう一度売り直したい!という相談です。

もちろん、数年前、十数年前に出版した本に加筆し、内容の一部を修正して、電子書籍として出版し直すことで、新たな読者層にアプローチできるかもしれません。しかしながら、紙の本で売っていた時のようには売れませんよ、とお伝えしています。当然、出版業界全体における電子書籍の市場規模は、まだ10%程度です。読者もまだまだ紙を求めています。なら、何で電子化するのさ?って聞かれるのですが、デジタルの波は確実に出版業界にも押し寄せており、飲み込んでいくと思います。まずそこに向けて電子化しておいた方がいいということ。そして、中古本として売れても著者には一銭の印税も入らないわけで、だったら電子化することで少しでも印税を稼いだ方がいいでしょ?ということ。そして、後世のために電子データで残しましょうということです。

本を出す人って、印税で稼ごうというよりは、誰かに想いや考えを伝えたい、自分のやってきたことやノウハウを知ってほしいと思って書いていますよね(一部違う人もいるかもしれませんが)。だったら絶版となって消えていくより、電子書籍として内容を更新しながら、数十年後の未来の人たちにも伝えてあげましょうよということです。

言ってることはわかるけど、、、という反応が多いのが現状ですが、それでも僕たちはそのスタンスでやってきますよ。

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著作権フリーの落とし穴

さて、前置きが長くなりました。

今回は、著作権の話です。このブログでも何度も書いていますが、本当に著作権は大事なのでまた書きます。

実は電子化の話と合わせて、最近電子書籍で出版したいという相談も多数頂きます。「うちは自費出版なんですよ」と伝えると、「それはちょっと、、、」という反応が返ってきたのが半年前。今は「望むところよ!」という人が増えています。それだけ、紙の出版のハードルが上がっているのと、出版の仕方や伝え方についての多様性が浸透してきたのかなと思います。

 

はい、著作権の話でした。そういうわけで、まさに今も新たな電子書籍出版の案件を進めているのですが、原稿で使おうとしている画像の一部が、ネットから取ったものであり、それが著作権フリーじゃないということで、新しいものを探している真っ最中なのです。これは、本当によくあるケースなので注意が必要です。ということで、今回は最近よく出回っているフリー素材のお話。

僕は電子書籍出版の他にも、ウェブサイトの構成や、チラシ作成、バナー作成などいろいろやっておりまして、このフリー素材には大変お世話になっています。最近ではフリー素材もたくさんあって、本当にありがたいなーと思っています。しかしながらこのフリー素材、簡単にダウンロードできてしまうからこそ、「著作権」が忘れられがちなのも事実です。

著作権はきちんとした法律なので、「気づきませんでした」「知りませんでした」では済みません。罪に問われる可能性があるので、きちんと理解をしておく必要があります。ただ大体こういった法律は、文章が難しくて分かりづらいという場合が多いですね。基本的にはwikipediaなどを参照頂いて、ポイントをお伝えします。*画像はいつもお世話になっている、ぱくたそさん。

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著作権フリーを使用する際の注意点

ネット上にはフリー写真・イラスト・アイコン等、無料で利用できる素材がたくさん出ていますね。これらが完全に著作権フリーかというとそうではなくて、場合によっては著作権を完全に放棄していないこともあるため、注意が必要なんです。では、どうすればいいか?真っ先にやるべきことは、「利用規約」を読んで理解したうえで使用すること。そんな当たり前のことかい!って思うかもしれませんが、実はこれをやっていない人が多いんですね。さらに、サイトごとに利用規約は異なっているのです。

 

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フリー素材については、結構細かく決まりごとがあります。例えば、お客様の声等にイメージ写真としてフリー画像の素材を充てた場合は、規約違反になるとか。やってしまいそうじゃないですか?なので、「商用フリー」「著作権フリー」と記載されているサイトの素材でも、利用規約は確認の上、自己責任が取れる範囲で使用した方がいいですね。

最近では、画像を販売しているサイトが自社の商品を不正使用していないか、ウェブ上をパトロールしています。で、もし不正使用しているのを見つけたら、そのサイトの管理者にメールを送るのです。不正使用だけど、どういうことですか?買いますか?訴訟しますか?と。

一番間違いないのは、自分で写真を撮るか、プロに依頼して撮影したり作成したりしたものを使用することですね。ということで、写真やイラストには十分注意しましょう。

 

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