海外で活躍した日系人・日本人を知ろう

ジャカルタ・パレンバン アジア大会2018
競泳女子では池江璃花子選手が6つの金メダルを獲得したほか、柔道女子52キロ級の角田夏実選手、陸上男子200メートルで小池祐貴選手が、そして陸上男子400メートルリレー、団体でもバドミントン女子が48年ぶりに優勝した。男子サッカーも決勝に残っている。陸上男子のリレーに関しては、前回のオリンピックでも銀メダルを獲得しているし、次は金を目指して頑張ってもらいたい。メダルラッシュに湧く日本。東京オリンピック2020に向かってこの世代がさらに活躍してくれることを願おう。

初めての東京オリンピック開催に尽力した男

前回東京でオリンピックが開かれたのが1964年。この大会は、日本及びアジア地域で初めて開催されたオリンピックであり、また有色人種国家における史上初のオリンピックでもあった。この年から遡ること24年、1940年夏季大会の開催権を東京は返上している。そしてその後連合国軍による占領を脱した2年後の1954年に、1960年夏季大会開催地に立候補した。しかしながら、この時は投票でローマに敗れている。

それから1964年夏季大会開催地に立候補し、1959年に開催されたIOC総会において、欧米の3都市を破り開催地に選出されたのだった。得票数は東京が34票、アメリカのデトロイトが10票、オーストリアのウィーンが9票、ベルギーのブリュッセルが5票だった。この時、中南米諸国の支持を集めるために奔走した日系アメリカ人の実業家がいた。それがフレッド・イサム・和田(和田勇)氏。和田氏は育った地である御坊市で名誉市民第1号になっている。

フレッド・イサム・和田氏

僕たちオモイカネブックスから出版された、一般社団法人国際文化教育協会 竹元正美理事長の著書『我は日本人なり』でフレッド・イサム・和田氏の活躍を詳しく紹介している。フレッド・イサム・和田氏の力なくして、1964年のオリンピックを東京に呼びことは困難だっただろう。日系人としてアメリカに渡り苦労を重ねながらも、大好きな日本のために役に立ちたいと力を尽くしたフレッド・イサム・和田氏の想いは、日本人として語り継いでいくべきことだと僕は思う。

竹元氏の著書『我は日本人なり』

日本を愛して奔走した二人の人物

『我は日本人なり』の著者である竹元正美氏について少し紹介したい。竹元氏は41年余にわたる外交官生活で、韓国、オーストラリア、タイ、スペイン各大使館に勤務し、ヒューストン総領事、ホンジュラス大使、ウルグアイ大使も務めた方だ。生まれ故郷の長野の高校を卒業し、東京の企業に就職、しかし世界平和のために貢献したいという想いから、2年後に退社し1年間予備校に通って早稲田大学に入学。そして在学中に外交官試験に合格し、外務省に入省された。外務省退官後は、一般社団法人国際文化教育協会理事長として、皇室関係や外交・国際関係などについて講演活動を行っている。東宮侍従として皇太子ご夫妻(現在の天皇、皇后両陛下)や、浩宮さま、礼宮さま、紀宮さまのお世話もされた方だ。

貴重なお話を語ってくれる竹元正美氏(写真左)

竹元氏との出会いは、2016年の東京国際ブックフェアだった。ブース出展していた僕たちのところへ、出版の企画を持って来て下さった。既に出版計画を進めていらっしゃったが、止まってしまっているということで、電子書籍での出版に興味を持って下さった。その後講演の資料を見せてもらったり、お話を伺う中で、日系人の活躍・日本人の世界での活躍を綴った作品の出版をお願いした。取り上げた人物は、前述したフレッド・イサム・和田氏と、『武士の娘』を出版しアメリカで日本人初のベストセラー作家となった杉本鉞子氏だ。

旧長岡藩の「武士の娘」 杉本鉞子氏

20年に及ぶ海外暮らしの中で、仕事を通じて歴史の節目に接したり、友好親善に貢献したり、色々な苦労もされたと竹元氏だからこそ、海外における日系人の活躍や、日本人の努力を書いて欲しいと思った。「この二人の苦労を思うと、私は涙が出ます」という竹元氏の言葉通り、想いの詰まった素晴らしい作品になっている。

僕たちは、竹元氏から様々なお話を伺うことができた。とても貴重で後世に受け継いでいきたいことばかりだった。興味があったら、みなさんにも講演を聞いてもらいたい。日本人としての指針が見えてくるのではないだろうか。

一般社団法人国際文化教育協会 竹元理事長 講演について
http://www.isce.jp/147644133

2020年の東京オリンピックでは、世界中の人々が日本へ訪れるだろう。その時に、僕たちは海外の人たちに日本の何を伝え、何を知ってもらえばいいのか?まずは、自分自身勉強が必要だと感じている。オリンピックは元々平和への発展を願うもの、僕も竹元氏のように、少しでも世界の平和のために貢献したいと思う。

 

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オモイカネブックスストア
http://omoikanebook.g-rexjapan.co.jp/products/detail.php?product_id=26

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https://www.amazon.co.jp/dp/B075QWRDZB

 

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