ポーランドと日本の架け橋を創る

ポーランド独立の記念年

11月3日は文化の日。秋が深まり夜が長くなるこの季節、芸術や音楽そして読書を楽しむには最適だ。この時季様々な文化的催しが各地で開催されると思うが、11月4日には原宿でポーランドフェスティバル2018が予定されている。ポーランドフェスティバルでは、音楽、ポーランド語、食べ物、雑貨、本など、様々なステージやブースが用意され、ポーランドを色々な側面から知ることができる。2018年はポーランド独立回復100周年。そして2019年は日本とポーランドの国交樹立100周年にあたる。ポーランドという国を感じ、ポーランドと日本の関係を知るいい機会になりそうだ。

ポーランドフェスティバル2018 facebookページより

ポーランドフェスティバル2018
https://www.facebook.com/events/365851270620446/

ポーランドと聞くと、第二次世界大戦時のナチスによる大量殺戮ホロコーストが思い浮かぶ。この当時もそうだが、ポーランドという国は様々な国々の手によって翻弄された歴史がある。
ポーランド王国は1772年、ロシア、プロイセン、オーストリアにより第1次ポーランド分割が行われ、国土の約4分の1が失われた。その後1793年に第2次分割がなされ、1795年の第3次分割によってポーランド王国は地図上から消すことになる。タデウシュ・コシチュシュコなどの愛国者たちは独立をめざして蜂起するが、いずれも鎮圧された。

その後1807年ポーランドに進攻したナポレオンが、フランスの傀儡国家ワルシャワ公国を建国してポーランドを再建した。しかし、ナポレオンの敗北後にワルシャワ公国は解体され、ロシア皇帝が国王を兼ねるポーランド王国がつくられた。第一次世界大戦中の1917年、ロシア革命が起こり事態は一変。ロシア革命政府はドイツ帝国とブレスト=リトフスク条約を結んでポーランド、リトアニアなど西部領土の領有権を放棄し、さらに1918年ドイツでも革命が起こり、連合国に降伏してドイツ帝国が崩壊。これにより権力の空白が生じたポーランドは、1918年11月、大戦中にドイツと対立して収監されていたユゼフ・ピウスツキが釈放され、彼を国家元首とするポーランド共和国の独立が宣言された。前出のフェスティバルは、それから100周年の記念イベントとなる。

ポーランドと日本の架け橋に

ポーランドの歴史については、ネットで大量に情報が出ているのでそちらにお任せするとして、僕たちはこの記念すべき年に、一人のポーランド人女性と出会った。彼女の名はJulia Prajsnar(ユリア・プライスナー)。ポーランドのクラクフ出身で、現在は東京大学大学院で社会学を学んでいる。来日してから母国ポーランドを日本紹介するため、ケーブルテレビに出演したり、動画サイトで発信したり、インターネットラジオでインタビューに応じるなど、様々な活動を続けている。すでに十分ポーランドと日本の架け橋になっていたユリアさんだが、僕たちが進める「世界と日本の架け橋ebookプロジェクト」にも参加し、さらに両国を繋ぐ役割を買って出てくれた。ポーランドにはたくさんの偉人がいる。有名なところでは、ショパン、キュリー夫人、コペルニクスなど、一度は耳にしたことがある人物ではないだろうか。そんなポーランドの偉人や、ポーランドやクラクフの魅力、そして日本との関わりを本にまとめ世界に向けて発信していくのだ。

ユリアさんには、出版してからも様々な場所でプレゼンや記念講演をしてもらうと思っている。その前段階として、昨日は大人の学び舎「山元学校」で、ポーランドを紹介する短いプレゼンをしてもらった。参加者は約40名。流暢な日本語で母国のことを紹介するユリアさんの話を、皆んな興味深く聴いていた。この山元学校では各国の大使が参加され、母国の紹介をされることがある。それはそれでとても興味深い。しかしながら、留学生のユリアさんが一所懸命日本語で語るプレゼンは、英語で語る大使のそれよりも聴く者を魅了するのだろう。彼女の周囲を幸せにする笑顔がさらに聴衆を惹き込んだ。

世界と日本の架け橋ebookプロジェクトのコンセプトは「人を通じて国を知る」。
偉人を通じてその国の人々の生き方や考え方を知り、理解を深めるという狙いがある。しかしそれだけでなく、そんな偉人を紹介する留学生や元留学生の本を読み、本人と会って話すことで、より深くその国を知って欲しいと思っている。これからたくさんの留学生・元留学生にどんどんプレゼンの場を提供していく。皆さんにも是非、人を通じて世界の国々を知って頂きたいと思う。

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