誰でも出版できる時代 準備を大切に

公開日: : 個人出版, 出版, , 自費出版, 電子書籍

世界中から日本に訪れる留学生たち。日本との縁を感じ、日本に興味を持って、日本語や日本の文化、政治経済、文学、歴史、芸術を学びにやってくる。ポーランド、スロベニア、ノルウェー、スウェーデン、フランス、ブルガリア、チェコ、オーストリア、トルコ、キルギス、サウジアラビア、モンゴル、中国、台湾、ブラジル、エクアドル、エチオピアなど、ここ数ヶ月で多くの留学生とご縁をもらった。彼らは本当に優秀で、日本語での会話もそつなくこなす。それどころか、僕たちが知らないような日本の歴史や文化についても語る。

そんな留学生たちと、日本と母国とを繋ぐ本づくりを始めてから半年が過ぎた。現在何名かの留学生が原稿を執筆してくれている。論文をいくつも書き上げる彼らにとって、文章を書くということはまったく苦にならないようだ。それどころか、日本語と母国語と英語で本を書いて欲しいという依頼にも、余裕な顔でOKと答える。僕にはまったく考えられない芸当だ。こちらから頼んでおいてビックリさせられる。

誰でも出版できるからこそ準備が大事

しかしながら、どんなに文章を書くことが得意でも、本を書くとなると話はまったく別のものになる。ひとつのテーマについて仮説や自説を交えて論じる論文と、読者のイマジネーションを広げ、わかりやすく面白く伝える本の創作は、作り方から大きく異なる。なにも留学生に限ったことではない。皆さんでもこういったブログは書けたとしても、本を書くとなると一気にハードルが上がるのではないだろうか?

Amazon社のKindle Direct Publishing(KDP)によって、誰でも本を出版できるようになった。原稿となるファイルもワードなどの一般的なソフトで作ってアップすることができる。Kindleを利用することで、これまでの自費出版では思うように出来なかった、著者自身によるプロモーションも可能となる。電子版のみならずペーパーバック版として紙でも購入してもらうことも出来るようになった。留学生たちの本も、Kindleを使って世界のマーケットに発信する。本当に誰でも簡単に本を出版することができるようになったのだ。

とはいえ、前にも書いたように根本的に本を作れるかどうかが問題となる。書くことはできても、「本」として考えた場合どうだろうか?当然内容の面白さ、読みやすさなどを求めらえる。誰でも出版できるからこそ重要になるのは、まずは「企画」をしっかり立てることだろう。企画といっても出版社に売り込むわけではないので、そんなに難しく考える必要はない。

企画を作ってみる

本を作る際に重要になるのが企画。誰に見せるわけでなくても、自分の頭の中を整理するという意味でも、是非考えてみてほしい。まずは書くことを決めて、全体の構成を考え、どんな内容の本にして、何を誰に伝えて、何をしてほしいかを明確にすると良い。

では、どんな企画はどんな内容にするといいのか?概ね以下の項目についてまとめておくと書きやすくなる。

1.タイトル
仮でもいいので、タイトルを考えみると良い。タイトルは、本の内容を簡潔に表す重要なもの。パターンを変えていくつか挙げてみることがおすすめ。

2.タイトル補足説明
いわゆるサブタイトル。より本の内容を興味深くあらわしたものにし、タイトルを補足する内容にしてみる。

3.キャッチコピー
一言で読者の心をぐっと掴むようなキャッチを考えてみる。それがその本の核心になる。

4.ジャンル
Amazonを参考に、自身が書こうと思っている内容がどのジャンルなのかを考えておくと良い。実用書、ビジネス書、文芸書など、ジャンルを絞ることでターゲットを明確にする。

5.著者名
本名かペンネームか。販促でSNSを利用することを考えると、本名で書くことがおすすめ。

6.プロフィール
・略歴
・ジャンル、テーマに関する専門性の高さ
・マスコミ等への出演の有無
など、本の奥付として掲載するイメージでまとめる。

7.内容
ここが大事なポイント。
・なぜこの本を書くのか
・出版したい理由
・この本が求められると思う理由
これにより、本を書く意義が整理されていく。

8.ターゲットとなる読者
より具体的なターゲットを挙げる。30代男性会社員という抽象的なものでなく、知人・友人でいいので一個人を想定する。

9.デザイン等
・表紙イメージ
・カラー、モノクロ
・挿絵の有無
など

10.その他本の情報
・希望小売定価
・ページ数(紙の本として)
・縦書きか横書き

まずは、これらの項目を自分なりにまとめて、自分の周囲の人に見てもらうと良い。あなたをよく知っている他人の目を入れることで、より内容が充実するだろう。企画ができたら次は章立てを考えてみよう。章立てについてはまた次回。

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