夢じゃない!海外で本を売るということ

海外に向けて本を出版する。
10年前まではとても遠い話じゃなかっただろうか?いやいや、今でも遠い話?2012年10月、Amazonが日本でkindleストアをスタートさせてから、それは遠い話でも夢の話でもなくなった。kindleストアが開設されてから、amazon.co.jpのストアでもたくさんの電子書籍、いわゆるkindle版がリリースされるようになった。

Kindle Direct Publishingが変えた出版のあり方

そして、自分で電子書籍を制作して、kindleストアで販売するKindle Direct Publishing(以下KDP)のサービスがローンチされたことで、それまで自費出版や同人誌で本を販売していた人たちも、世界最大のブックプラットフォームでの出版・販売が可能になった。これまで「出版社→取次→書店」の流れで書籍販売を行ってきた日本の出版業界において、センセーショナルなことだった。

もちろん各出版社で編集者がついて制作出版する作品と比べると、素人であるユーザが制作しリリースする作品は見劣りするものが多い。しかしながら、徐々に読み応えのある作品も増えてきている。Amazonは、今後間違いなくKDPにおいてもAIの技術を駆使して、AI編集者やAIプロデューサーを送り込んでくるだろう。そうなれば、素人の作品がベストセラーになることも夢でもなんでもない。

当初KDPではkindle版(電子書籍)の制作販売しかできなかった。しかし現在では、取次を通じてプリント・オン・デマンド(以下POD)版を販売できるようになった(日本のKDPの場合)。アメリカのKDPでは、POD版もKDPの管理画面から自分で簡単に作れるのだ。

Kindle eBookかPaperbackいずれかを選択して制作する

電子版とプリント版がシームレスに

KDPでPOD版を制作してアップロードすれば、海外のkindleストアで電子版と合わせて、ペーパーバック版を販売することができる。上製本やカバーをつけることはできないが、カラーのペーパーバックには対応している。装丁がデザインできるのも時間の問題だと予想できる(海外の本で装丁が求められるかどうかは疑問だが)。

さらにPODには、

・印刷費用などの初期費用0
・売れたらその都度印刷・発送するのでランニングコスト0
・決済・発送などの出版後の業務はすべてAmazonが行う
・Amazonで流通することで露出機会を得られる
・読者はAmazonの便利なサービスを利用できる

といったメリットがある。前述した装丁のことや、Amazonによる印刷費用負担のため最低希望小売価格の設定が若干高いというデメリットもあるが、それを上回るだけの価値があるだろう。日本ではまだ取次を通しての販売となるが、アメリカKDP同様、自分でPOD版を制作し販売できるようになる日はそう遠くはないと思う。まだまだ紙の書籍を好む日本において、この機能がKDPに備わることは、出版界においてかなり衝撃的なことになりそうだ。

とはいえ、実はKDPは、登録するのがちょっと手間がかかる。著者情報や支払い口座情報などは、比較的簡単にクリアしていけると思うが、源泉徴収率などの税務情報の登録が若干厄介なところがある。僕が登録した頃(4、5年前)は書面をアメリカのAmazon社に郵送しなくてはならなかったが、今は電子署名でOK。登録方法はウェブ上にたくさん出ているので、「KDP登録」で検索してみて頂きたい。

日本のKDPに登録しても、アメリカのKDP(kdp.amazon.com)へのログインはできないため、海外でPOD版を販売することはできない。その場合、さらにアメリカのKDPにも利用登録をする必要がある。当然のことながらすべて英語なので、Google翻訳を見ながら登録することをおすすめしたい。

 

日本でも海外でも電子版とPOD版を販売したい!でも利用登録は面倒だからやりたくない、、、という方がいたら、ぜひ一声かけて下さい。僕たちオモイカネブックスで、制作からリリースまでお手伝いします。

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