デジタル蔵書の拡充に出版業界全体が動く時
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電子図書館
ツイッターを見ていたら、こんなツイートが流れてきました。
【新サービス!!電子書籍始めます】
こんにちは、中央図書館です。
7月22日(水曜日)午後1時から、図書館で電子書籍のサービスを開始します!
お持ちのスマホなどでインターネット接続しウェブ上で読書を楽しんでいただけます。
詳しくは図書館ホームページをご覧ください。https://t.co/AHSoqr1cqWpic.twitter.com/civ34ZMY7D— 茨木市 (@ibaraki_city) July 15, 2020
茨城のどこだろうと思ったら、大阪の茨木市でした。僕が住んでいるのは茨城。
茨城は「いばらぎ」ではなく、「いばらき」なんですね。なので、ローマ字にするとどっちも「Ibaraki」になる。間違えやすいですね。いっそこちらはいばらぎでもいいんじゃないかと思うくらい、いばらぎって言われる。
電子書籍をはじめる図書館が急増
それはさておき、「電子書籍はじめました」ってツイートやネットニュースの記事が多いですね。コロナ禍により外出規制が拡大したあたりから、電子書籍の需要がかなり伸びているようです。それに伴って、電子図書館が続々とオープンしている。電子図書館はスマホやタブレットがあれば、24時間いつでもおうちで読書が楽しめます。茨城市図書館の電子書籍は、子ども向け(調べ学習の本・学習漫画・外国語絵本)、大人向け(資格・語学書など)合わせて約1500点ほどあるそうです。
公共図書館の対応を調査した研究者らによると、コロナ禍による緊急事態宣言下における全国の休館率はの5月初旬で9割を超えたとのこと。すでに大半が活動を再開していますが、閲覧用の席数を絞る例も目立っています。僕も先日地元の図書館に行きましたが、たしかにソーシャルディスタンスが徹底されていて、マスクの着用や種子の消毒対策もしっかり行われていました。
この時期に急伸したのが電子図書館の利用なんですね。大手サービス会社では、5月の貸し出し実績が前年同月の5倍を上回ったといいます。公共図書館で、電子図書館が普及し始めたは約10年前から。その普及率は図書館を設置する自治体の7%程度ですが、地域住民の来館が制約されるケースやスマホの普及率を考えれば、今後導入は不可避なものだと思います。読書バリアフリー法では、障害者の読書環境の整備が求められていますが、一部の電子書籍には自動音声の読み上げ機能もあって、視覚障害者向けにも役立つものです。
デジタル蔵書の拡充に出版業界全体が動く時
今回のコロナ禍の影響で、大学図書館の利用も制限されたとのこと。特に人文系分野では、研究者や学生が絶版などで入手困難な文献を調査できないといった問題が起こりました。学術・研究用に、1冊を同時に閲覧できる上限を引き上げる期間限定の措置を取った電子図書館サービスもあったようですね。国立国会図書館も電子図書館事業を運営していて、所蔵資料のうち274万点をデジタル化していますが、220万点は国会図書館内か公共・大学図書館でしか閲覧できないようになっています。これってあまりデジタルの意味をなさないような、、、。これだけのデジタル蔵書があれば、とてもありがたいのですがね。
僕の地元の図書館も電子書籍の貸し出しはしているけど、デジタルの蔵書がまだまだ少ない。デジタル化を進めるのは出版社になるわけですが、電子書籍の売上は紙に比べるとまだまだ小さいということもあって、あまり積極的じゃないんですよね。とはいえ、トレンドは確実にデジタル化に向いています。売上も大事ですが、ここはひとつ多くの人に本という知的財産を届けるために、業界全体で電子書籍の推進を図って頂きたいものですね。
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