作品が読まれるかどうかはデジタル化で決まる時代が来る

公開日: : KDP, kindle, アマゾン, 電子書籍

欧米・中国で加速するオーディオブック

オーディオブック配信の大手「audiobook.jp」。2012年には10,000人だったのが、2019年10月には100万人を突破し、現在も会員数が伸びつつある状況。2020年に入ってからは、コロナ禍の影響もあってさらにユーザーが増えているといいます。

オーディオブックが好調の理由としては、
・学習手段の1つとしてオーディオブックを活用する人が増えている
・文字に抵抗がある人でも本に親しめる
・ある程度の長さのある聞き流しコンテンツに対してユーザーが慣れつつある
・コロナ禍により在宅時間が増えて、仕事中などながら聞きするケースが増えた
・スマートスピーカーと合わせて利用するユーザーが増えている

オーディオブックは、車社会である欧米や中国ではすでに生活に浸透していて、アメリカでは7年連続で2桁成長を見せています。さらに中国でも利用者は増加の一途で、中国大手のオーディオブック企業「懶人聴書」の月間アクティブユーザー数は3000万弱、1日当たりのアクティブユーザー数は1000万弱といいます。1ユーザーの1日平均利用時間は約3時間で、主なユーザーは16才から25才までの若年層が占めており、今後のさらなる成長が期待できる市場となっています。

オーディオブックが広げる読書環境

日本はまだ利用者もコンテンツもそれほど多くないですが、昨今のライフスタイルの変化によって、徐々に増加傾向にあるようです。 日本のオーディオブック市場の草分け的存在であるaudiobook.jpや、Amazonが提供するオーディオブックサービスAudibleなど、プラットフォームも充実しはじめています。audiobook.jpは月額税抜き750円、audibleは月額1500円で、いずれも読み放題のサブスクリプションサービス。昨今増えているサブスクモデルもユーザーを増加させる要因の一つかもしれませんね。

またオーディオブックは、文字を読めない方、視覚障害がある方でも本を聞くということが可能。子どもがいる家庭であれば、読み聞かせの一環といてオーディオブックを取り入れることもできますね。機械音声による読み上げではなく声優やナレーターによる朗読であるため、長く聞いていても違和感は感じないし、子どもにとっても聞きやすいものになっています。

メリットの多いオーディオブックですが、マンパワーが必要な朗読形式であるため、現状既刊、新刊ともにすべての本が対象になっておらず、コンテンツ量の少なさが残念なところです。また、マンパワーが必要となれば当然その分が価格にも響いてきます。日本で売られているオーディオブックを単体で購入しようと思うと、結構な価格になりますね。さらに、倍速は一部可能ですがリアル本のような斜め読みはできません。一気に読み飛ばすことは可能でも、全体的にパラパラと読み飛ばしながら概要をつかむといった読み方には向いていいません。このあたりは今後機能追加・改善が見込めそうですね。今後あらゆる面でサービスが充実し、オーディオブックが欧米や中国並みに浸透すれば、出版業界にとって大きな希望となる可能性もあります。

デジタル化することが作品の広がりを後押しする

ただその前に、新刊・既刊を含めてまず電子書籍化を考えて頂きたいと思うのです。
日本ではAmazonのKindleストアで電子書籍を販売する場合、取次会社に依頼してAmazonに取り次いでもらう必要があります。Kindleストアでは、1冊から注文後に印刷製本されて手元に届く、プリント・オン・デマンド(以下POD)のサービスが展開されています。この販売も、取次会社に依頼する必要があります。自社でKindle Direct Publishingのアカウントを持っている私たちのような会社は、電子書籍を直接Kindleストアにデータをアップして販売することも可能ですが、POD版は未だ取次会社を通す必要があります。オーディオブックも同じく、取次会社を通して制作・販売するのですが、制作費用が10万円以上かかるんですね。となればそれは販売価格に乗せないといけなくなる。

アメリカのKindle Direct Publishingでは、電子書籍もPOD版もオーディオブックも、Kindle Direct Publishingの管理画面上でデータをアップ・制作して(オーディオブックは別の無料ツールが必要:日本未導入)、販売まで可能なんです。私たちはアメリカのKindle Direct Publishingアカウントがあるため、これらを使ってアメリカのKindleストアで販売がすることができます。おそらく来年にはオーディオブックの制作ツールも日本でローンチされるでしょう。

これから新刊を出版しようとしている方も、すでにたくさんの著書を出版されている方も、ここ数年のデジタル化に是非注目していて下さい。市場は国内だけでなく海外へシフトしていくでしょう。その時、あなたの作品が読まれるかどうかは、デジタルコンテンツになっているかどうかで決まるのです。

 

既刊本の電子化、海外への販売に興味がある方はこちらから
お気軽にご相談ください
http://www.g-rexjapan.co.jp/omoikaneproject/computerization/

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