あなたの干支は何ですか?十二支のはじまり

公開日: : 最終更新日:2021/11/20 昔話

11月も後半に入り、いよいよ今年もあと1ヶ月ちょっととなりました。
街ではクリスマスソングとともに、おせちの予約に関するアナウンスが流れています。この辺はとても日本っぽいですね(笑)。12月になると郵便局や小売店に年賀状が並び始めます。毎年本当にいろいろなデザインの年賀状が売り出されますね。来年は寅年です。私ごとですが、来年は年男です。飛躍の年になるようにがんばろう。

皆さんの干支(えと)は何ですか?と聞かれたら、「うし」とか「うま」とか答えますよね。実は、干支って60種類あるのをご存知ですか?

干支は全部で60種類!?

「干支」というと、12種類の動物を思い浮かべると思いますが、厳密にいうとこれは十二支で、干支とは違うんですね。干支は、「十干(じっかん)」と「十二支」を組み合わせたものを言います。十干とはなんでしょうか?十干は次の10種類があります。

・甲(きのえ)  ・乙(きのと)

・丙(ひのえ)  ・丁(ひのと)

・戊(つちのえ) ・己(つちのと)

・庚(かのえ)  ・辛(かのと)

・壬(みずのえ) ・癸(みずのと)

2つ並んでいる最後の文字を見ると、きの『え』きの『と』、ひの『え』ひの『と』といったように、『えと』になっていますよね。「干支」を「えと」と読むのはここから来ているんです。これは陰陽思想に基づいていると言われていて「え=陽、」「と=陰」という意味があります。

厳密に言うと、干支とはこの十干と十二支を組み合わせた「十干十二支」のことを指します。

【十干】甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

【十二支】子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

これを順に組み合わせていくと、甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)となり、最後は癸亥(みずのとい)で、計60の干支になります。干支が60年で一巡し、生まれ年の干支に戻ることを「還暦」と言います。赤いちゃんちゃんこを贈ってお祝いするアレです。

読めますか?十二支の動物の名前

さて、十二支は12種類の動物の名前になっていますが、その漢字は今の読み方と全然違いますよね。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
現在では「鼠・牛・虎・兎・竜・蛇・馬・羊・猿・鳥・犬・猪」ですよね?なぜ、こんな漢字が当てられているのでしょうか。

十二支は、今から1500年ほど前に中国から伝わったと言われています。昔の中国では、「年」を数えるとき、木星の動きをもとにしていました。木星は12年で太陽の周りを一周します。そこで、人々は毎年の木星の位置を示すために天を12に分けました。12に分けられた天に、中国で数を表す数詞である「子」から「亥」までの字をあてはめました。それが十二支の起源です。十二支は、もともと順序や方角を表す符号でした。農業を営む上で必要となった暦に当てはめて、それを字の読めない庶民に普及させるために、発音が近い動物に当てはめられたという説もあります。

十二支を民衆に浸透させるために、字が読めない人でも覚えやすく馴染みやすい、動物に替えて文献を書いたのが、古代中国の王充(おういつ)という人物です。王充によって十二支は民衆に広まっていきました。ということで、動物は後から便宜上あてはめられただけだったのですね。

その後十二支は日本にも伝わります。その頃十二支は、年だけでなく月や時間にもあてはめられ、広く使われるようになりました。怪談話などで、「丑三つ時」とか聞いたことがありませんか?夜中の2〜3時頃を十二支で表すとそうなります。実は今でも時間表記に十二支の面影は残っているんです。「午前」「午後」というのは「午の刻(うまのこく)」の「午」から来ています。午の刻は11時から13時を指していて、その前半は午前、後半は午後というようになったのです。干支は私たちの生活に昔から根付いているものだったんですね。

ネコはなぜ十二支に入れなかったか?

最後に、十二支についての昔話を紹介したいと思います。タイトルは『十二支のはじまり』
その名の通り、十二支がなぜこの順番になったのかを伝えています。なぜ十二支にネコがいないのか?ネズミとネコの関係が悪化した理由はここにあった?

遠い昔、十二月の大晦日、神さまは動物たちに言いました。
「明日の元旦、私の所に挨拶に来なさい。来たもの順に、十二匹に一年をあげよう。」

ネコは、神さまの所に行く日を聞き逃したので、ネズミに聞きました。ところが、 ネズミは一月二日だと答えました。

ウシは歩くのが遅いのですぐに出発しました。それを見たネズミはウシの背中に飛び乗りました。

元旦朝早く、ウシは神さまの住む宮殿に着きました。
門が開くや否や、ネズミはウシの背中から前に飛び降りると、真っ先に神さまの所へ走りました。

神様は嬉しそうに言いました。
「ネズミや。お前が一番じゃ。一年目をあげよう。」
「ウシや。お前は二番じゃ。二年目をあげよう。」

他の動物も次々と神様のところに到着します。
「トラや。お前は三番じゃ。三年目をあげよう。」
「ウサギや。お前は四番じゃ。四年目をあげよう。」
「タツや。お前は五番じゃ。五年目をあげよう。」

「ヘビや。お前は六番じゃ。六年目をあげよう。」
「ウマや。お前は七番じゃ。七年目をあげよう。」
「ヒツジや。お前は八番じゃ。八年目をあげよう。」

「サルや。お前は九番じゃ。九年目をあげよう。」
「ニワトリや。お前は十番じゃ。十年目をあげよう。」

「イヌや。お前は十一番じゃ。十一年目をあげよう。」
「イノシシや。お前は十二番じゃ。十二年目をあげよう。」

次の日、ネコは神さまの所へ行きました。
「私が一番かしら?」嬉しそうに神様を訪ねたネコでしたが、
「もう遅い、年を与えると言ったのは、昨日じゃ」と言われてしまいました。

ネズミに騙されたと気づ きました。ネコはかんかんに怒りました。
それからというもの、ネコはネズミを見ると狂ったように追いかけるのです。

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