電子書籍を出版する② 構成

公開日: : 最終更新日:2017/11/03 , 電子書籍

■構成は本の設計図■

 

企画が概ねまとまったら、次に考えるのは全体の構成です。構成は、建物をつくる場合の設計図と同じです。

構成案を考える時に重要なのは、書籍の内容がどういう流れなのかを、読者にわかりやすく伝えるようにすること。つまり、筋道を立てて、読者がスムーズに読めるように流れをつくることがポイントになってきます。全体の構成を考える際は、章立てをしながらまとめていくと良いですね。

 

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構成は建築における設計図

 

章立てを行う際の考え方として、よく言われるのは「起承転結」を活用すること。このほかに、起承転結の「転」を除いて「起承結」別の言い方をすれば、「序(導入部)、破(展開部)、急(結論部)」とする方法もあります。どちらにするかは、本の内容にもよりますが、電子書籍の場合は、「序、破、急」で考えることをおすすめします。

 

紙の本の場合、例えばビジネス書などは、200ページ前後のものが多いかと思います。そのくらいが読むのに最適なページ数ではないでしょうか。(人によるところもありますが)これが電子書籍となると、紙の本で200ページ分となると、結構なボリュームに感じる場合が多いです。スマホ等の端末の画面上で読むため、ほどほどの量の方が好まれる傾向があります。ですので、紙の本にして大凡100ページぐらいを目安にするとよいでしょう。文字数でいうと、紙の本の場合、3〜5万文字程度でもいいですが、電子書籍の場合は、1〜2万文字程度にとどめておくのが理想です。そう考えると、章の数も3章くらいでまとめるのが理想で、その際「序、破、急」を活用することができます。

 

電子書籍は、スマホやタブレットのアプリで読むことがほとんどなので、隙間時間などに手軽に読むことができます。そのため、あまり内容を詰め込み過ぎることなく、ある程度手軽に読めるよう構成することをおすすめします。もし、どうしてもまとまりきらないといった場合は、上下や上中下など2〜3冊に分けた方が良いでしょう。

 

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紙の本と電子書籍では読み応えの感覚も違う

 

■柱となる章立てを考える■

 

章立てで最も大事なのが、最初の章(第一章)です。「序、破、急」でいうところの「序」いわゆる導入部です。よく聞かれる「はじめに」や「序章」などが、この導入部にあたります。

ここで読者をいかに本の内容に引き込めるかが決まってきます。最初に全体の概要を持ってきてしまうことがありますが、そうなると、読者は読む気が失せてしまいがちなので、注意が必要です。導入部は、いかに続きを読みたくなるかを考えて作ることが大切です。

 

そして、二章(展開部)については、その本の流れやどういう展開になっていくのが、ある程度見えるようにするといいでしょう。ただし、展開部があまりダラダラと同じような内容の繰り返しになると、読者が飽きてしまいます。展開部では、その本で伝えたい最も大切な情報を、最初に持ってきて展開していくと良いですね。

 

最後に三章(終章・結論部)です。

最後の章は、その本のまとめや提案、そして結びの章となります。本のテーマに沿って流れが出来て、読者が順序立てて読んでいくことで、気持ちよく読み終えられるように工夫したいところです。

 

■節を作ってデザインする■

 

章立てができたら、次は各章ごとに「節」をつけていきます。

章だけで構成してしまうと、章と章の間が長く、読者にとって非常に読みづらいものになってしまいます。一つの章の長さ(文字数)にもよりますが、概ね4〜5程度の節構成にすることをおすすめします。

そして、章立て、節が構成できたら、最後にそれぞれにタイトルをつけます。いわゆるキャッチコピーをつけるイメージですね。読者にとって内容がある程度想像できて、わかりやすく、それでいて興味が湧くようなコピーを工夫してみましょう。ここが最も難しいところですが、頑張って考えてみて下さい。

 

最後に、すべての構成ができたところで、目次を作ります。目次を最初に作ろうとしてしまいがちですが、校正と編集を重ねる中で、文章を削ったり、節を無くしたり挿入したりといったことが、ままあります。そういったことを想定して、目次は最後に作ることをおすすめします。

 

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