コミュニティづくりの仕組みを考えよう
高齢者の孤独死、下流老人なんて言葉が闊歩する昨今、高齢者の一人暮らし問題はますます深刻化していますね。そんな中、スイスのバーゼルでは、高齢者と同居する下宿を紹介するプロジェクトが進められているそうです。広い家を持てあましている高齢者と、家賃が高く部屋を見つけるのが難しい学生の双方の問題を解決することができます。
学生は家賃を払う代わりに掃除や買い物、読み聞かせなどを行う仕組みなんですね。さらに子供たちの読書を推進するために、高齢者と一緒に本を読むプロジェクトもあります。
都市部では、ベッドタウンと呼ばれる地域に一戸建てを持ったものの、子世代の独立で中心地で一人暮らしとなった高齢者と、中心地で下宿先を見つけられない学生のマッチングができそうですね。掃除や買い物の他にも、雨樋の修理や電化製品の操作など、高齢者が自分でできなくなってきたことを行うという仕組みはとても良いと思います。
あとはきちんと実践できるかかな?そこは管理云々よりも人の心の問題でしょうね。
じゃあ、地方ではどうなのだろう?
高校・大学は都市部に集中していますから、学生の下宿というのはあまり需要がなさそう。
会社に通うとなると地方からだと厳しいですね。今もすでに見受けられますが、ネットを使ってビジネスを行っている、ベンチャーなどとの相性がいいのではないかと思います。
ワークスペースとしてはもちろんですが、そこに寝泊まりすることもできますしね。とかくIT系は夜が遅いですから(笑)職場であれば当然掃除はしますし、仕事の合間に買い物も行けるよね。近くに買い物をするところが無ければ、ネットショップで物を買うこともできるでしょうし。高齢者がみんなネットショップを使いこなすって時代までには、もう少し時間がかかるだろうから、若者とともに暮らすことで買い物難民も減らすことができるのではないでしょうか。
さらには農業を営んでいるようであれば、若者が農作業を手伝うことで耕作放棄地の増加も抑えられ、なおかつ作った農作物をネットで販売するなんてビジネスもできるかも?
フィンランドで導入されることになりそうなベーシックインカム制度がありますが、最低限の生活を守るために必要なのは月800万ユーロだけではなく、人と人とのコミュニケーションやコミュニティを生み出す仕組みなのではないかと思います。
最後に本の読み聞かせなどを行う場合、書籍データをネット経由で取得できる電子書籍が便利ですよ!
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