デジタル化で海外の人材育成を促進しよう

南アフリカの優勝で幕を閉じたラグビーワールドカップ2019。
たくさんの感動をいただきました。僕はどちらかといえばサッカーが好きなんだけど、ラグビーの魅力を再認識させてもらいました。みなさんもきっと盛り上がったのではないでしょうか?

ワールドカップの影響で、訪日客外国人数が増加しているという記事が日経新聞に載っていました。
ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催を受けて、大会出場国を含む欧米豪各国からの訪日客数が、前年同月に比べて77,000人増えたそうです。中国人訪日客が堅調だったことや、昨年9月が台風や北海道地震の影響を受け、訪日客が減少した月であったことの反動も増加の要因となったとのこと。一方で、日韓関係の悪化を受けて、韓国からの訪日客は大幅減となったようです。

国・地域別でみると、イギリスからの訪日客が前年同月比84.4%増の49,600人。単月としては過去最高。ラグビーワールドカップを目的とした訪日需要の高まりに加えて、ロンドン・ヒースロー空港と関西国際空港を結ぶ路線が4月に10年ぶりに復活したことなどによる、航空座席数の供給増も寄与しています。他の出場国では、オーストラリアからが24.4%増の60,500人、カナダが23.4%増の28,500人、イタリアが9.2%増の13,400人と、いずれも9月として過去最高を更新。やはり母国の勇姿を一目見ようというラグビーファンがたくさんいるんですね。

スポーツ観戦や旅行で日本を訪れる外国人がいる一方で、日本語を学ぶために日本を訪れる外国人も実はたくさんいるんです。
文化庁の調べでは、平成29年11月1日現在、日本国内における日本語教育実施機関・施設等数は2,109、日本語教師数は39,588人、日本語学習者数は239,597人とされています。日本に在留する外国人の数は、平成29年末で約256万人。約1割の人が何らかの形で日本語を学んでいることになります。

増加する日本語学習者

では、海外で日本語を学ぶ人の数はどうなのか?
国際交流基金が実施した2018年度の海外日本語教育機関調査によると、日本語教育実施機関数は142の国・地域で18,604、日本語教師数は77,128人、日本語学習者数はなんと3,846,773人となっています。日本に興味を持ち、日本語を学ぶ人がこんなにもたくさんいるという事実。

日本語を学ぶ理由はいくつかあると思いますが、多いのは仕事で必要、アニメや漫画、ゲームで日本に興味を持ったといったところでしょうか。いずれにしても、世界中で400万人弱の人々が日本と何らかの関係を持ち、コミュニケーションをとるため、より深く日本のカルチャーを知るために日本語を学んでいるというのは、日本人としては嬉しい限りですね。

しかしながら、実は国内外問わず日本語教育機関に対する国の支援や体制は、まだまだ発展途上といった状態なんです。日本語を学習する教材もままならず、各教育機関がオリジナルで作成していることがほとんど。ボロボロの教材を使い回すこともあります。さらには、日本語教師はボランティア任せにされることが多く、日本語教師を育成する環境もシステムも無いに等しい。公的な日本語教育機関の数は限られていて、民間の会社が独自の教育を行っているのが現状です。

なぜ、このような状態が続いているのか?そこには、外国人労働者受け入れの問題が見え隠れしています。
現在日本は、外国人単純労働者の積極受け入れに舵を切りましたが、だからと言って安定的に外国人労働者が日本へ来るようになるとは限りませんよね。今の日本の受け入れ策を見る限り、若い外国人を労働力として受け入れ、年を取ったら帰ってもらうという、ある種の歯車補完的施策のように思うのは僕だけでしょうか。

デジタル化で海外人材を確保せよ

先日訪問した東京都内にある日本語教育機関では、日本で仕事をする準備がしっかりと整っている外国人の姿を見ました。10代後半〜20代前半で、アニメに興味を持って日本語を学びに来たという人たちを想像していたのですが、そこで学ぶ学生の多くは20代後半から30代で、医師免許を持っていたり、研究機関で物理の研究をしていた経験があったり、すでに社会でビジネスを行って来た、あるいは現在進行形で行っている人が多く存在していたのです。みなさんやはりアニメに興味は持っていましたがね(笑)

日本で仕事をすることになった、日本と仕事がしたい、母国と日本の架け橋になりたい、日本が好き、そんな理由でみなさん日本語を学び、日本でビジネスを展開していこうとしているんですね。そんな外国人が全国、全世界に数多く存在しているんです。少子高齢化が加速的に進み、国家消滅の危機も叫ばれる中、外国人労働者の受け入れは急務かと思います。しかしながら、単純労働力を補充するという考え方では、優秀な人材は同じように少子高齢化が進む近隣諸国に流れて行ってしまうでしょう。

前出の教育機関では、タブレットと電子書籍による学習を進めていました。デジタル化が進み、ネットワークがどんどん広がる昨今、日本語教育においてもウェブとデジタルコンテンツ、そしてスマートフォンやタブレットなどのデバイスをフルに活用し、日本の力になってくれる海外の人材を育成することに注力すべき時だと実感しました。

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