絵本も紙と電子を使い分けて
絵本の出版依頼のお話がありました。
お母さんと子どもの何気ない日常。でも実は、とあるメソッドに則った子育て方法を実践した人の実例なんです。すでに絵コンテや原稿なども進んでいて、今月から来月で進めていきます。絵本は電子書籍に向いていないと言われます。確かに目が悪くなるとか、紙の本に見て触って本というものに知る、そういう点では、紙の方がいいでしょうね。ただ、絵本は子どもだけのものではなく、大人も読みますからね。絵本というか、絵の本。絵を見ながら物語を楽しむというのでうしょうか、そういった絵本もありますね。
今回のお話も、大人特にお母さんお父さんに読んで欲しいものなんです。
電子絵本のメリット
オモイカネブックスでは、昨年の4月に初の電子絵本を出版しました。
作者は画家のAKIさん。スペイン国立「バルセロナ海洋博物館」にて「マザーフォレスト」を発表し、「金賞」「日本スペイン交流親善名誉作家」を受賞。日本・ギリシャ修好110周年記念展覧会にて「歴史」を発表して、特別審査委員賞」を受賞するなど、受賞歴もたくさんある画家さんです。海外でも高い評価を受けています。30種類の緑色を使い分け、その色彩表現は国内外の評論家から「AKI色…絶妙な色彩センス」「観る人を試す」などと評されています。2010年には、23歳にして知的障がい者の大学ゲスト講師として、日本で初めて教壇(武蔵野美術大学)に立たれたこともあります。
AKIさんは、既に国内で3冊の絵本を出版しています。いずれも素敵な作品ですが、すでに在庫はなく絶版となりつつあります。子どものみならず、若い女性にも人気でなんですね。せっかく需要があるのに、在庫切れで売れないってもったいないですよね?欲しいと思っている消費者が買えないというのも不幸です。電子書籍なら在庫切れもないですし、小ロット印刷販売などで印刷物を販売することもできます。さらに、多言語化すれば世界に向けて発信することができる。世界の親子が日本発の電子絵本を読んで楽しむ、夢がありますね。
本は紙で読むものという概念が変わるかもしれない
昨日お会いした教育関係の方のお話ですが、その方の勤務する高校では授業でタブレットを多用しているそうです。クローズドのWiFiを利用し、タブレットを使って課題を解いたり、生徒の意見を集めてみんなでディスカッションするというように。スマホも禁止ではないそうで、今時だと先進的な学校ですね。僕の娘が小学校でも、タブレットを使った授業が行われていて、子どもたちはパソコンやSNSに関する授業も進んでいます。
「本は紙で読むもの」10年後、50年後も果たしてそのようなことが言われているのでしょうか?日進月歩で技術が進み、環境が変わる昨今、もしかしたら絵本は電子で読むものになっているかもしれませんね。
画家AKIの電子絵本「おみず」
https://omoikanebooks.wixsite.com/akiartbook
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