メディアにのらない「なま」のパキスタン
経済成長を続ける親日国パキスタン
日本人とパキスタン人を中心とした非営利文化団体Pakistan Japan Jasmine Association。パキスタンと日本の文化交流を通して、強い友情を育み共に社会を考えようと、活動をしている団体だ。代表は以前このブログでも紹介した岡京子氏。
文化交流はもちろんのこと、パキスタンにおける貧困の解決、収入のボトムアップのために、将来を担う次世代の子どもたちを教育する女性たちへの教育支援を中心に様々な活動を展開している。女性たちの収入源となるアプリコットオイルや蜂蜜づくりの仕事を生み出し、生成された製品を日本国内での販売を進めている。また、子どもたちの学ぶ環境を少しでも気持ちよくするために、必要な本や文房具などを届ける活動も行う。
そんなPakistan Japan Jasmine Associationが、昨日『メディアにのらない「なま」のパキスタン』というイベントを開催した。
その名の通り、日本のメディアが伝えないリアルなパキスタンについて、岡さんをはじめしたパキスタンに精通する日本の皆さん、さらにパキスタン人の若者たちが熱く語る。
互いを深く知ることがパートナシップやビジネスチャンスにつながる
パキスタンは戦後の日本を救った大恩人の国。当時の基幹産業である繊維ビジネスに欠かせない綿花は、大半がパキスタン産だった。1960年代までパキスタン最大の都市カラチには、日本の商社マンが多数集っていた。パキスタン産の綿花は戦後日本経済の復興を大いに支えてくれた。現在でも、パキスタンの街で走っているのはほとんどが日本製の自動車とバイクで、日本車のシェアは新車販売台数の95%だという。そんなパキスタンと日本の歴史的関わりについては、もっと多くの人に伝えるべきことではないかと思った。
現在GDPが5.8%と経済成長まっしぐらのパキスタン。人口は1億9700万人で生産年齢人口である25~64歳が40.8%という割合だ。まさにこれからの伸びしろがとても大きい国といえる。親日国であり、友情に熱い国でもあるパキスタンを深く知ることで、ビジネスチャンスやビジネスパートナーを得ることができるのではないかと思う。
未だにタリバンの時代の悪しきイメージを引きずり、世界的テロの脅威を感じる人も多いだろう。しかしパリやロンドン、そして我が国においても、今や何が起こってもおかしくない時代だ。メディアでは語られない各国の実情を、こういったイベントやここで語った登壇者のSNSなろから得ることで、自分の情報ソースをしっかりと持って判断することが必要だと感じた。
今回僕たちオモイカネブックスは、岡さんたちPakistan Japan Jasmine Associationとともに、メディアにのらないパキスタンの情報を満載した、パキスタンのeガイドブックの制作を進めている。昨日はそのサンプルの紹介もさせてもらった。日本と世界各国の有志が集い、それぞれの知識や経験を書き綴った書物は、間違いなく世界の架け橋となり、相互理解を助けるものだと考えている。
秋に本番リリースを控えるeガイドブックが、パキスタンと日本の未来の架け橋になるようにしたい。
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