ミングちゃんの探しもの -プログラミング思考で見つけてみよう!-


甘えん坊のミングちゃんの探しもの

10歳のミングちゃんという子どもがいました。ミングちゃんは、女の子。とっても甘えん坊なんです。朝起きるのも苦手で、ねぼすけさん。お母さんが起こしても、なかなか起きません。起きてからも、ごはんを食べるのもゆ〜っくり。お友達との学校に行く待ち合わせにも遅刻をしますし、着替えも学校の用意も、お母さんに手伝ってもらっています。そんな甘えん坊のミングちゃん、今日は朝から何か困っています。

 

「あれ?お母さん、昨日ここに置いておいたノートがないの。今日の宿題で出すものだから困っちゃう。」

 

そんな声が学校に行く前に聞こえてきました。お母さんは「何のノートなの?、どこで昨日見たの?」と聞きました。「青い算数のノート。昨日、自分の机で宿題をしてから、忘れないようにってこのテーブルの左側においたの、でも今はないの。お母さんが片付けたの?」とミングちゃんは聞きました。ミングちゃんはそう言いながら、おいたはずの場所を探しました。いくつかミングちゃんが使う本やお手紙が重ねられていたので、その中も探しました。でも見つかりません・・・。

 

 

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http://illpop.com/gadget09.htm

 

お母さんは、朝の家事で忙しそう。「よ〜く探してみてね」と、お母さんは声をかけました。「ないよ!ないのー!どうしよう」。ミングちゃんは、ゆっくり起きて、まだ着替えもしていないのに、出発5分前。あわてていますが、やることもいっぱい。着替えをしながら探しますが、見つかりません。お母さんが、しかたなくやってきて、ミングちゃんが置いたという場所にある、本やノートの重ねてあるところを探しました。お母さんが「この算数って書いてあるノートかしら?」と言いました。お母さんが手にしたノートを見て、ミングちゃんは、「それだよ!ありがとう、お母さん!」とホッとひと安心。

 

お母さんとミングちゃんのちがいを考えてみよう!

ミングちゃんは、急いで着替えをして、見つかった算数のノートをカバンにつめて、学校へ出発しました。待ち合わせに5分遅刻。でも、なんとか出発することができました。ミングちゃんは、お母さんはどうして見つけられたのかな?と、とても不思議でした。ミングちゃんは同じ場所を何度も探していたのに、見つけられなくて、お母さんは一度で見つけられたからです。お母さんは、魔法でわかっちゃうのかな?お母さんにはたくさんの目があるのかな?お母さんはすごいスピードで探せるのかな?と、いろいろ考えました。

 

学校から帰ってから、お母さんに聞きました。「お母さんはどうして朝、算数のノートを見つけられたの?」って。皆さんはどうしてだと思いますか?

 

お母さんは「ミングがノートを置いたという場所を、上から探しただけよ。」と言いました。そして、お母さんは、「ミングは、どうして見つけられなかったの?」と聞きました。同じ場所を探していたのに、どうしてなのでしょうね。ミングちゃんは、「こうやって探したの」と、本やノートの束を上から2、3冊ずつ指をはさんで、バーっと探していました。お母さんは、見つけられなかった原因がわかりました。ミングちゃんが2、3冊ずつまとめてみていたから、ちょっとだけ、ずれて奥に置いてあった算数のノートが見えなかったのだなあと。お母さんは1冊ずつ上から横に置いて、丁寧に探したのです。

 

本当にちょっとのことなのですが、急いでいたミングちゃんは、まとめて見ながら探していて、お母さんは上から1冊ずつ丁寧に見ていただけです。これだけで、見つけられたり見つけられなかったりになってしまうのですね。何かを探すときに、1つずつ丁寧に全部を見るという作業はとても面倒なようですが、見のがしてしまうことを考えると、早く確実に探すことができるのです。それだけで、見つかるのも早くなるし、遅刻もしないですみますよね。本当は前の日に、カバンに入れておけばよかったのですが(笑)

 

 

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https://45mix.net/sirokuro/post-528/

 

どちらの方法が早く見つかるかな?

 

一つずつ丁寧に探すだけで、見つかる可能性はぐんとアップします。ざっと大まかに探していたら、いつまでたっても見つからないかもしれないですし、何回も探さなくてはいけないかもしれません。もちろん、たまたま2、3冊ずつ見ていても、早く見つかる可能性はあります。早く見つけたくて、忘れてはいけないものを確実に探したいときには、あなたならどちらの方法を選びますか?

 

置いた場所がはっきりしている場合には、一つずつ探したら確実に見つかります。ミングちゃんのノートの場合は、丁寧に1冊ずつ確認したお母さんの方が早く見つけることができました。どちらが早いか確かに悩んでしまうところですが、どちらが効率がよいかな?どちらが目的のための近道かな?と、考えてみることがプログラミングを組む時にとても必要なことです。プログラムを書く時には、確実で効率的な方法をさがします。普段の生活の中で、選びながら行動をしているんですよね。ちょっと立ち止まって、どちらが早いかな?と考えるクセをつけてみると、プログラムを書く時にもいい案が浮かぶようになると思います。今度何かを見つけられない時、早く探す方法を、自分なりに考えてみてくださいね。

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