デジタル化が森林破壊を止められるか


 

今日紙をどれくらい使いました?

日々の暮らしの中で紙を使わない日はないですよね。ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、メモ用紙、コピー用紙、カレンダー、新聞、手紙、ハガキ、名刺、コーヒーカップ、ノート、仕事の資料、そして書籍。あげたらきりがないほど、ボクたちは紙を使っています。2014年の日本の国民一人当たりの紙・板紙消費量は215.1㎏と、世界でもトップクラスの水準だそうです。世界平均では56.8㎏(日本製紙連合会より)すごいですね。

 

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          画像は熱帯林行動ネットワークより

 

よく仕事などで使うコピー用紙。日本に輸入されるコピー用紙の約80%がインドネシアから輸入されています。そのインドネシアでは1980年代から紙をつくるために自然の森が破壊されたり、もしくは紙をつくるための植林木を植えるために、広大な面積の自然の試飲林が破壊されています。「この紙は植林木でつくりました」なんて表示された紙製品も多くありますね。紙をつくるためには、5~6年で伐採できるアカシアなどの成長の速い木が植えられます。植林地はそんな単一の樹種ばかりを植えるため、自然の森の環境とは全く異なります。当然自然の森を破壊して早く紙がつくれる植林地にすることで、トラ、ゾウ、オランウータンなど、絶滅の危機にある野生生物の住処も奪ってしまい、生物多様性を損なうことにもなります。インドネシアでは自然の森がどんどん失われているんです。

インドネシアに限らず、例えば面積が550万平方kmと、世界最大面積を誇る熱帯雨林であるアマゾン熱帯雨林は、2030年までに最大で60%が破壊されると言われていますね。

 

森林破壊のすべてが紙に原因があるわけではないです。農地、牧草地、バイオ燃料用のとうもろこし畑、パーム油、建築建材などなどなどなど、様々な思惑によって森林破壊が進められています。それでも紙が占めるウェイトも少なくはない。

このような環境にしてしまったのは紛れもなく人類の手によるもの、でも、だからこそ人類の力で蘇らせることもできると思います。いや、とりあえず今の状況を改善できるのは人類だけでしょう。その後は人類以外の生物、植物、気候が修復してくれると思う。

 

今ボクたちができることの一つとしては、紙の使用量を減らすこと。使う時にはどこで誰が作った紙なのかわかるものにすること。それを一人一人がやったところで、インドネシアやアマゾンの森林破壊のスピードがどのくらい鈍化するかはわからない。でも個人ができることからやらないとね。

 

紙の本から電子書籍にすることで、年間の国内紙使用量にどのくらいの影響を及ぼせるかわからないけど、せっかく電子書籍の事業を展開するんだから、そういうことも視野に入れて進めていきたいと思う。それも世界の課題解決につながるんじゃないかと思うから。

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