教材の電子化で学びの環境を変える


先日、オモイカネプロジェクトのプレゼンをさせてもらった山元学校で、同じようにプレゼンをされていた方の話に聞き入った。

 

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「ステップアップ塾」の塾長 濱松敏廣氏

学びたいのに家庭環境により学べない子どもたちを支援するため、また経済格差による教育格差を是正するため、ひとり親家庭の中でも、学習サポートを必要とする小中学生を対象とした無料塾『ステップアップ塾』の運営をされている。

ステップアップ塾の具体的な活動は、

①週に一度の「学習支援」
②学習後の「給食」
③月に一度の「清掃活動」
④授業の前半30分、およびイベント内で行われる「“ココロ”メンテナンス」

というもの。学習支援はもちろん、清掃活動やココロのメンテナンスを通して、コミュニケーション力や自己肯定力も育んでいる。学習指導を行う講師とスタッフは、現役の高校生と大学生や、25歳までの幹部学生講師に限定している。教える側にとっても、自分の成長につながるんだろうなと思いながら話を聞いていた。

 

鏡開きの際にたまたま一緒になり、お隣の方と濱松氏が話しているのが聞こえた。

「タブレットなどの端末をたくさん寄付するといったこともできるの?」

「もちろんです。ありがたいです。」

そこで思ったのが、指導内容(参考書)を電子書籍にして、塾内で使えないか?ということ。

早速声かけさせてもらって、ボクたちの活動内容や主旨、できることをお話しして、実現可能性を考えようという話になった。高校生や大学生が指導する中で、こうした方がいい、こうしたらわかりやすいと思ったことを、教材に反映させられたら、もっと理解が進むのではないかと思った。それこそ電子書籍にもってこいだと。

 

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電子教科書や電子教材の話は、以前から取り上げられていて、各地の小学校などで実験的に電子教材を使った授業が行われています。ただ、まだまだこれからという状況で、デバイスの普及やセキュリティの問題、コンテンツの制作など、課題に対して行政はおよび腰なのかなと思います。

全国どこでも、紙で印刷された同じ内容の教科書を使い、同じように教える。これまではそれでも良かったかもしれないけど、そろそろ本格的に変えていってもいいのではないかと思う。

義務教育において、同じ教科書を使うことはいいとして、参考書などはみんなで作っていった方が、わかりやすくなるのでは?それこそ、現役の大学生や数学が大好きな大人?が、考え方から解き方まで、いろんなレベルの参考書を作れたら文字通り参考になると思う。

電子書籍であれば、情報の追加や更新も可能なわけで、一度作られた参考書をみんなでブラッシュアップしていけばいい。そして作る側の人たちについては、ボランティアならありがたいが、ポイントや独自通貨を付与して、専用のショップでの買い物や、寄付につながる物品の購入になどに使えるようにしても面白いかと思う。

 

いずれにせよ、電子化することで今までは考えられなかったこと、できなかったことが実現できるのは間違いない。規格の統一や、コンテンツの独占などの前に、教育の格差をどう埋めるかを第一に考えなくてはね。その環境はすでに整っているから。

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