過疎地域こそ電子書籍を


 

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僕が住んでいるのは、茨城県の片田舎で、元々人口が9,000人弱の村でした。平成の大合併で隣の市に吸収され、市の一員になったものの、生活自体に大きな変化はないんですよね。10年経った今でも、近隣地域の過疎化は止まっていないし、市が運営するコミュニティバスは、未だにこっちまで周って来ない。そんな地域はきっと全国にたくさんあるんでしょうね。過疎化により、学校も児童数が減少していて、僕が通った母校の小学校も、来年ついに統廃合を迎えることになりました。

うちの子どもは6年生で、最後の卒業生になります。6年生の児童数は全員で16名。全校生徒でも87名しかいません。これから統廃合となる他の2学校も、6年生は25名、10名と3校一緒になっても51名という状況です。僕たちの時代でも120名はいたのに、本当に地方の崩壊が深刻だと思います。

 

そんな地域の小学校なので、図書室の蔵書も他校と比べると少ないのかなぁと思います。本だけは人数に比例させて欲しくないですよね、、、。このところ子どもが毎日本を借りてくるのですが、借りたい本が貸し出しになっていたり、そもそも読みたいと思う本がなかったりと、結構不満を言ってます。どうしてもという本は、書店やAmazonで買ってあげちゃいますが、学校の図書室で借りられるのが一番いいんですよね。図書館で借りるにも、過疎化してますから、、、。

 

北海道にある天塩町。人口推移を見ると、こちらも過疎地域なのかなと思いますが、その天塩町の社会福祉会館図書室では、電子書籍の貸し出しを開始したそうです。

電子書籍の貸し出し開始 天塩町 HPから利用可能(北海道新聞)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0390598.html

ネットを使える環境であれば、24時間いつでも借りられるようで、借りた書籍は1週間の貸出期間が終わると自動的に返却される仕組み。図書館での電子書籍サービスは、ほかでも見受けられますが、過疎地域こそこういったサービスを充実させてほしいと思いますね。学校にしろ、図書館にしろ、人口が少ない地域となると、蔵書を増やすことも難しくなるでしょう。うちなんか、そもそも図書館に行くための交通インフラがない。そんな地域でも、ネットインフラは整備されているのではないかと思います。

 

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電子書籍による貸し出しインフラが整えば、あとは蔵書を増やせばいい。となると、既存の紙の書籍を電子化する必要がありますね。それが難しいことかといえば、決してそんなことはなくて、光学文字認識させることで、流動型(リフロー)の電子書籍データを作ることもできます。もちろん、映像や音声を載せることも出来るでしょうし、これまでとは違ったコンテンツを提供することができます。それにより、利用者が増えるのではあれば、自治体としても出版社としてもメリットはあるのではないかと思います。

 

これからますます各地で過疎地域が増える中で、電子書籍が果たす役割は大きなものになるのではないかと思っています。学校や地域で、本が読めないという子どもたちが出ないように、今のうちから官民協力のうえで、対策をしていく必要があるのではないでしょうかね。

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