ただスマホで見られるという時代は終わった


新聞も、ニュースもアプリになり、SNSでも様々な情報が取得できるようになりました。

学校の情報も専用アプリを使って一斉に流すんですね。昔は連絡網があって、全員分の自宅電話番号の一覧が渡されたものですが、今は便利になりました。雷雨がひどいから自宅で待機とか、不審者が出ているので気をつけるようにとか。配信する方も簡単になったし、受け取る側もどんな状況でも確認することができる。電話だと出ないとか繋がらないとかありますからね。ただ、アプリのプッシュ通信はよくみていないと、見逃してしまう。この前僕も通知を見逃していて、危うく子どもを学校に置き去りにするところでした、、、便利になると同時に、自分の管理能力問われるようになってきたなぁと思います。

 

先日の47NEWSに、『電子書籍版「市報なめがた」の配信を開始』というニュースが出ていました。

http://www.47news.jp/47gj/furusato/2017/05/post-1192.html

 

Kasumigaura_Fureai_Land_Rainbow_Tower

湖と緑に囲まれた美しい行方市

 

「なめがた」というのは、茨城県の南東部に位置する「行方市」のことで、霞ヶ浦と北浦という湖に隣接し、麻生町・玉造町・北浦町という3つの町が合併して誕生した自治体です。以前、僕も仕事でこの地域を周っていたことがありますが、農家さんが多く、お隣の家から家まで結構距離があり、交通インフラは2007年に鹿島鉄道線という路線が廃止され、人口も年々減少しており、市内に住んでいる人口のうち、3人に1人は65歳以上、8人に1人は80歳以上という、いわゆる過疎地域と言われるところです。

 

そんな行方市で、広報紙を7言語での多言語表示や、音声読み上げ機能を搭載した、多言語デジタルブックにしたというんですね。茨城県内の自治体広報紙では初めての導入です。スマホやタブレットで文字を拡大したり。外国語で表示できたり、音声読み上げもあるから、より多くの人に広報紙を楽しんでもらえる、とあります。

 

おそらく20〜50代の世帯にとっては、紙面が届けられるよりアプリで見られる方がいいのかもしれませんね。ただ、これで見る人が増えるのかなぁって思ってしまう。多分結構な予算をかけて作ったのだと思いますが、そもそも、広報紙ってそんなに見られていないのではないかと思うんですよね。うちにも回覧板などで、広報紙が届きますがあんまり見ない。なぜ見ないかというと、面白くないから。あ、もしかしたら他の自治体のものは面白いのかもしれないけど、、、もちろん広報紙なので、面白いことを前提に作っていないと思います。情報を知らせることが主旨でしょうからね。行方市の広報紙を拝見しましたが、一般的な広報紙でした。

 

せっかくデジタルにするのであれば、もう少しデジタルのメリットを生かしてもいいのではないかと思うんです。多言語や音声読み上げは、いまや割と普通のことじゃないですか?ほとんどの人がキャリア回線に繋がったスマホを保有していて、そのカバー率はほぼ100%という時代です。だったら、紙面を見ながら何かアクションできるようにした方が、価値が上がるんじゃないでしょうかね。

 

例えば、サッカー観戦の情報がありますが、そのチケットを予約できるとか、職員採用試験の募集をしているページでは、そこから資料請求ができるとか。ネットに繋いでいれば簡単にできることです。僕たちオモイカネブックスでも、カート機能が付いた電子書籍を作っていますが、買い物でも資料請求でも予約でも、ウェブと同じようにできてしまうんです。過疎化が進む地域となれば、高齢者の安否確認などにも使えるんじゃないですかね。

 

双方向で何かができるというのが、デジタル化のメリットだと思うので、ただアプリを使ってスマホで見られて音声が出るというだけではもったいない。もっとデジタルの力を使って、紙面とウェブを融合させていくことで、便利で面白い広報紙が作れるのではないかと思います。そして、広報紙がコミュニケーションツールとなることができると思うんです。

 

僕が住んでいる地域も、どんどん過疎化が進んでいます。この地域で、この状況で、自分に何ができるかをよく考えてみよう!

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