電子書籍を出版する⑤ デザイン


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電子書籍のデザインというと、まず必要なのが表紙です。

特定の本を買う目的がなく本屋さんに行った時、まず目につくのは「タイトル」と「表紙」ではないでしょうか?特に表紙はタイトルを含んだ本の顔みたいなもので、これによって手にするかどうかが決まると言っても過言ではありませんね。装丁は本を作る上でとても重要な作業になります。

そもそも、装丁やカバー、表紙などいろいろな言い方がありますが、それぞれはどう違うのでしょう?
三省堂辞書や広辞苑、wikipediaを見ると、以下のように載っています。

 

装丁・・・造本の設計や表紙などのデザインをすること。

カバー・・・本の周りに巻かれる、取り外しができる紙のこと。いわゆる帯ですね。

表紙・・・本などの外側につける紙・布・皮など。書籍本体を保護するもっとも外側の部分。

 

つまり、私たちが表紙と呼んでいるのは、本の最も外側の部分のことで、それを造ることを装丁と言うんですね。ご存知の方も多いかと思いますが、結構混乱しやすいので書きました。

表紙には、開きはじめの側である「表表紙(おもてびょうし)」と、その反対側の「裏表紙」があります。他に「背表紙」と呼ばれる、「背」の部分がありますね。紙の本の場合は、表表紙、裏表紙、背表紙を考える必要がありますが、電子書籍の場合は、基本的に表表紙しかありません。中には背表紙を見せるような電子書籍ストアもありますが、ほとんどが表表紙だけですね。ですので、電子書籍の場合は、表表紙だけを考えればいいわけです。

 

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さて、表紙をつくる上で大事になってくるポイントは、以下のとおりです。

1.本の内容を反映していて、伝えたい事が表現できているか

タイトルやコピーはもちろん、写真やイラストを使って伝えたいことを表現します。タイトルはもちろん、読者は全体のビジュアルを見ているので、写真やイラストも重要な要素となります。

2.たくさんある本の中で埋没してしまわないか

ノウハウ本やビジネス書となると、同様の内容のものが数多存在します。その中でインパクトを与えて選んでもらうための工夫が必要です。タイトル、キャッチ、カラーなど、内容に合わせて厳選して考えましょう。

3.タイトルやキャッチコピーが分かりやすいか

タイトルやキャッチを工夫するのはいいですが、ひねり過ぎて分かりにくくなってしまったり、自己満足になってしまうこともあります。むしろダイレクトに伝わるものの方が良かったりしますね。

4.色やフォントで第一印象を残せるか

全体に統一感を持たせることもいいですが、あえて印象的にするために、タイトルだけフォントをデザインしたり、ポイント部分だけカラーを変えるというのも効果的です。

 

デザインについては、まず自分自身で考えてみると良いでしょうね。本文の内容は自分自身が書いたものであり、思い入れも一入です。こんな感じの表紙にしたいといった、下書き程度のラフデッサンを書いてみて、そこからデザイナーさんなどを入れながら検討を重ねると良いです。自分自身で本格的にデザインができるということであれば、完成まで進めてしまってもいいですが、どうしても独りよがりのものになってしまう可能性があります。ですので、最終段階までの間に、周囲の人にゲラを見てもらい、意見を聞きながらデザインすることをオススメします。

 

もし、自分自身でデザインが難しい場合は、プロのデザイナーさんにお任せしましょう。自身のイメージを伝え、本のジャンルや内容を見てもらい、いくつか案を出してもらうことが大事です。可能なら、数名のデザイナーさんに、コンペ形式で案を出してもらうと良いでしょう。

表紙は本の顔です。表紙しかない電子書籍であれば、読んでもらえるかどうか最初の壁となります。妥協することなく、かと言ってこだわり過ぎず、本の内容を反映した素敵な表紙を作ってみましょう。

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