空き家に住みつくあの動物


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空き家問題が進んでいますね。

そんな中国土交通省では、2016~25年度までの「住生活基本計画」の改定案を有識者会議に提示し了承されたそうで。家主が長期不在などの空き家数は13年の「318万戸」から、25年時点に「400万戸程度」とする目標を掲げたとのこと。このまま放置した場合より100万戸ほど増加を抑えらえるそうです。

それにしてもこの問題は、耕作放棄地と合わせて今後地方の深刻な問題になりますね。

その見解については、僕よりも我社の仲間の方が詳しいので、僕以外のスタッフブログを見て下さい。よろしくお願いします。

 

さて、空き家の問題というのは色々影響を及ぼしておりまして、野生鳥獣による農作物被害にも関係しているのです。野生鳥獣害というとイノシシやシカ、サル、クマなどが挙げられます。実際に獣類が7割で鳥類が3割、獣類のうちイノシシ・シカ・サルで9割を占めます。(農林水産省調べ)シカやサル、クマというと地域が限定されますが、イノシシは全国で被害が聞かれますね。

 

実はそれ以外で今猛烈に増えているのが「ハクビシン」

知ってます?ハクビシン。ハクビシンってこう書きます「白鼻芯、白鼻心」

その名の示す通り、鼻っ面が白くてイタチのような姿、ジャコウネコ科で外来種であると言われています。何を隠そうこのハクビシンが今猛威を奮っています。糖度の高い果樹や野菜を好むようで、果樹園などでの被害がよく聞かれます。

 

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実は我が家も多大なる被害を受けまして、というより恐らく約5年に渡り天井裏を寝ぐらにされていた模様でして、つい先日追い出しをしてもらいました。「駆除」も出来たのですが、個人的に好きじゃないので追い出して入れないようにしてもらいました。

専門業者さんにお願いしたのですがね、調査の際に撮影した屋根裏の画像を見せてもらった時の衝撃ときたら…閲覧注意のかなりエグいものでした。まあ彼らも上で生活していたわけで、食べれば糞尿もするわけで、それはそれは酷い状況でした。

この下で5年も暮らしていたかと思うと、よく健康でいられたなと感心した次第です。

 

去年の夏はうちのスイカの出来も良くてですね、父親と一緒に喜んでいたのですが、出荷しようかなと思った矢先にマルッと食われていました。当時よくイノシシが出没したいたので、てっきりイノシシかと思ったのですが、その食べ方を見る限り(中身だけ綺麗にくり抜かれていた)ハクビシンの仕業だったようです。ネズミかと思っていた天井をズリズリ這いずり回ったりドタドタ走り回る音も、ハクビシン追い出し作業後はピタッと無くなりました。

 

で、冒頭の空き家問題について、この空き家をハクビシンが狙っているのです。人間が住んでいる民家の屋根裏を寝ぐらにするくらい大胆な輩ですからね、空き家なんて天国じゃないですか?ましてや空き家の近くに民家があって、畑や果樹園など営んでいたら、もうね近くに美味しい定食屋がある安アパートレベルの有難さですよ。野生鳥獣害は農家や果樹農園にとって笑い事ではない深刻な問題です。駆除もしなくてはいけないし、対策には結構な費用がかかります。

 

でも、いくら対策を講じても根本的な問題を解決しなければいけないですよね。空き家の問題もそうですし、荒れてしまった耕作放棄地は格好の隠れ家になります。またよく言われますが、鳥獣の住む山林が昔と変わってしまい、餌が減って山を降りてくることが問題なんですね。

僕も農家の一人として、鳥獣害の対策をしながらもその根本的となる山や森の課題解決にも注力していこうと思っています。

 

ハクビシン対策の専門業者さんの話では、今や渋谷のど真ん中を餌と寝ぐらを求めてハクビシンが闊歩しているそうです。

都心部でも増加する空き家。鳥獣害問題は今後地方だけの課題じゃないのかもしれませんね。

 

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