一人一人に寄りそったICTをめざして


ITの進化は本当にすごいですね。今は私たちがスマホを当たり前のように手にしていますが、私が小学生の頃は携帯電話ですら、一人一台持てることを想像できませんでした。パソコンも一家に一台はなくて、今よりも高価ですごく動きが遅かったです。日本では今は一家に一台どころか、一人一台に近い保有率になっています。スマホやタブレットも。私もその恩恵を受けて仕事ができていますし、便利さや楽しさを感じています。

 

今ITの進化は、教育にも大きく影響しています。特にICT(「情報通信技術」。「Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略語。)を重視しています。私が子供の授業参観に行った時にもプロジェクターでデジタルの社会の教科書を映して、教科書から動画が流れ、「漁業をやっている人のお話」が再生されていました。こうやって文字だけではなく、リアルな声を伝えらえれると子どもたちへの印象や記憶も変わってくると思います。興味もかき立てられますね。

 

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最近では、障害児教育にもICTを積極的に取り入れているところがあると聞きます。障害を持った子どもたちは、それぞれで障害の度合いも違います。例えば、字を追って読むことが難しい、黒板を書き写すことが難しい、緊張する中で話すことが難しいなど一人一人に合わせて教育をしていく必要があります。

 

つくばにある春日学園では、特別支援学級にICTを取り入れて勉強しているそうです。字を追って読むことが難しい生徒のために、先生が音声を録音し、テストも読んで理解できるようにしたり、黒板から書き写すことができない時にはカメラで撮ってものを印刷できるようにしたり、緊張すると話すことが難しい子には事前に録音をしてコミュニケーションを図らせたりして授業を進めているそうです。

 

また先生も大変工夫をしていらっしゃって、まだまだ進化途中のデジタルな教科書なので、手作りな部分もたくさんあるそうです。先生たちが自分で声を吹き込んだり、漢字を覚えるために、部首に分けて色付けしてストーリーとして紹介したり。それによって、字を追えない子供たちもテストや教材を理解をしやすくなったり、漢字の覚えもぐんと変わったということです。

 

技術の進化が教育の機会を平等に与えるものになるといいなあと思っています。笑顔で学習ができて、興味が広げられるのであれば、意欲が高まりますね。もちろん、国内だけではなく、世界に向けて平等に。ICTは一人一人に寄り添った優しい技術であってほしいです。電子書籍について、教育分野でのご興味をたくさん伺っています。試行錯誤しながら、温かい技術を届けていけるように努力していきます!

 

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