フィンランドの図書館を参考に、電子書籍で読書を広めるしくみを


先日、参加したビックサイトでの東京国際ブックフェアで各ブースを回った時に、ワンちゃんのいるブースを目にしました。そしてとても盛況だったのを覚えています。お話をしたいなあとか中を拝見したいと思ったのですが、いつも人がたくさんいてなかなかゆっくり拝見することができませんでした。そこはフィンランドの本のブースでした。どうしてワンちゃんがいるのかなと思っていたのですが、先ほど謎が解けました。ワンちゃんは「読書介助犬」と呼ばれていて、子供たちが本の読み聞かせをしている時に聞いてくれるのだそうです。そういう訓練も受けていて静かに聞いているそうです。

 

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問題を抱えている、特に読書について問題を抱えている子供達にとっても有効で、人にだったらできないこともワンちゃんにだったら声を出して読んであげられるのだそうです。フィンランドの図書館はとてもいい役割を果たしていることを知りました。現在、50頭を超える犬がフィンランド国内で活躍しているそうです。こんな風にフィンランドでは図書館で、日本ではない取り組みをしているそうです。図書館が本を読むというだけのスペースだけではなく、コーヒーを飲みながら本を読む、ピアノを練習する防音施設があったり、雨の時に傘を貸したり、スノーシューズを貸し出ししたり。堅苦しい場所ではなく、年齢関係なく市民のリビングルームのように気軽に楽しく過ごせる場所として存在しているそうです。

 

フィンランドの読書量は世界でもトップレベルと言われています。国民1人あたり年間貸出冊数は20冊近くで、日本は5冊程度だそうなので、その数字を見ても違いを感じます。田舎と都市とで格差が生まれないようにパスでの図書館も充実していたり、予約も自宅のPCからできたりします。また音楽や芸術などに関心の高いフィンランドの人たちのために楽器まで貸し出しをしたり、生演奏が聴けたり、レコーディングができたりそんな図書館も存在していて若者に人気があるそうです。図書館が楽しいことに寄り添っていて、特別に行く場所ではなくて、常に身近にあるのだと感じます。

 

また図書館と国が連携をしていて、図書館の本が貸し出されると作家さんに1冊15円の印税が入るような仕組みになっているとのこと。本を書く立場の人にとっても図書館がとても大きく貢献しています。本を提供する人にも大きな存在となり、いい作品を提供できる場所になっているのだと思います。国をあげて、本を大切にしていて、それを格差なく提供していきたい、また作家さんにもいい本を書いてほしいという考えの表れなのでしょう。本を大切にしていく、読書を大切にすることここから意識を合わせて、いい時間や場所を提供できるような仕組みができたら、本に触れる時間が増やしていけるのではないでしょうか。図書館にも電子書籍にもその可能性がたくさんあると思っています。

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