識字率を上げるために電子書籍を届けよう


WorldreaderというNPO団体が、アフリカやアジアの途上国の人たちに電子書籍のコンテンツを届けています。180の出版社と提携し、53カ国43の言語で、37000以上の本を提供しています。2010年から始められた始められたこの活動ですが、現在、500万人以上という読者が利用しているそうです。

 

worldreader

写真はWORLDREADERのFACEBOOK PAGEより。

 

先日、アフリカの携帯電話の保有率がとても高くなっていて、電子書籍の利用も増えているとお伝えしましたが、このWorldreaderの功績はとても大きいものです。どのような取り組みかご紹介できればと思います。提供しているコンテンツは、たくさんの言語で用意されています。また、書籍のデータを圧縮しているので、ダウンロードにはそれほどお金がかからずできるそうです。データ料金が気になると答える人も2割より少なく、半数が気にならないと答えているという調査もあります。私たちが思っている以上に携帯でのデータ料金は途上国でもリーズナブルなものになっているようです。

 

電気の充電もできないような地域では学校でそのような機器を供給したりという工夫もされているようです。太陽電池製品をはじめ、携帯電話用ソーラーパネル、USBハブ、LED照明およびアダプタなども提供しています。電子書籍を提供するにあたって、環境もしっかりサポートされているそうです。高価なタブレットやスマートフォンは必ずしも必要ではなく、むしろ電子書籍を読むには、フィーチャーフォン上のものが多く使われているそうです。

 

またコンテンツの数も多く、充実しているのは出版社とたくさん提携をしているからです。アフリカの出版社だけでなく、アメリカの出版社からも多くの作品を寄贈してもらっています。一番アクセスが多いのは恋愛小説、次が宗教に関する本で、もっとも多い検索語は、Harry Potter、Romeo and Juliet、Animal Farmということでした。実際の利用においては、男性が8割近くであるが、読む時間は女性の方が6倍長く、携帯電話を使って子どもに読んであげているそうです。

 

今まで本を読むには、紙の本を買って読まなければいけなかったり、寄付として本を届けるにもとても時間も労力もかかりました。モバイルが普及した今となっては、電子書籍でとても効率良く、早く届けることができます。現状のモバイルの利用率、普及率の増加から、途上国では、電子書籍の普及が識字率の向上につながるのではないかと言われています。この仕組みを考えたり寄付をしてきた方達の功績はとても大きいと思います。教育は結果が出るには時間のかかるものと言われています。電子書籍ができる世界に広める力がこれからも読みたい人に届くように、識字率の向上に貢献していけるような仕組みを考えていきたいと思います。

 

 

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