ユニバーサルデザインを常に意識して


ユニバーサルデザインって何だろう?時々耳にする言葉ですが、正確な定義を知りたくて調べました。何となくですが、誰でもが使いやすいようなデザインで考えるということかなと思っていましたが、下記のような7原則があるそうです。

 

  • 原則1 誰にでも公平に利用できる
  • 原則2 使う上で柔軟性に富む
  • 原則3 簡単で直感的に利用できる 
  • 原則4 必要な情報が簡単に理解できる
  • 原則5 単純なミスが危険につながらない
  • 原則6 身体的な負担が少ない
  • 原則7 接近して使える寸法や空間になっている

 

ユニバーサルデザインが生まれた背景としては、キング牧師をはじめとする公民権運動により、障害を持つ人たちの権利を尊重し、法律によってそれを守ろうとしてきたことが大きく影響しています。福祉先進国の北欧では、デンマークが1963年に「ノーマライゼーション」という思想が広まり、障害を持つ人たちも可能な限りノーマルな生活を送る権利があるということが提唱され、近い思想が生まれていました。

 

法律を満たしていても、まだまだ不便が多い社会があるため、障害のある人が特別ではなく、すべての人が快適に暮らせるデザインをということでアメリカ人ロナルド・メイス氏が提唱しました。メイス氏は自身が車椅子を使う生活をしていたそうです。1980年代までにあった「バリアフリー」という概念は、障害がある人を対象に考えていたが、「ユニバーサルデザイン」はすべての人が人生のある時点で何らかの障害をもつという発想を起点としているため、違いがあるそうです。

 

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身近にあるものとして、シャンプーの容器にギザギザが付いていて眼鏡を外した浴室でも手探りでわかるように、ベビーカーでも自転車でも通りやすように自動ドアが設置されていたり、多言語での道案内があったりということが挙げられます。誰でもが蓋を開けやすいようなツールなどもあります。今普通に利用されているものの中にたくさんのユニバーサルデザインの発想により作られたものがあることがわかると思います。目に見えるものの他にも社会的サービスやシステム、都市なども含まれます。

 

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最近では、ユニバーサルデザインを取り入れないと使ってもらえないどころか企業の価値が問われるとも言われています。積極的な取り組みが進み、東洋インキさんが色変換の技術を活用し、カラーについて、誰もが見やすい色覚障害に配慮した色への変換を行うシステムを開発しました。エプソンさんは、UDフォントを研究して字が小さくなっても見やすいフォントを開発されていたりしているそうです。

 

電子書籍もまずは制作する環境をそして読める環境を提供することに取り組んできましたが、ユニバーサルデザインを意識して今後改良していくことで、たくさんの人に快適に使っていただけるように工夫をしていこうと思います。そして、いろいろな工夫をすることを忘れずに、電子書籍もユニバーサルデザインに一役かうことができるツールにしていきたいと考えています。

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