幼児教育と絵本 -未来につながる大きな活動-


「絵本を届ける運動」を1999年以来、シャンティ国際ボランティア会の皆さんが取り組んでいらっしゃいます。読み書きのできない子どもたちに絵本を届けて、絵本を読む楽しさを提供すること、そして識字率を向上させていくことを目指しています。絵本を届けたり、図書館を建設したり、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタンに日本で出版されている絵本を各言語の翻訳シールを貼り付けて、子どもたちの母語で絵本が読めるようにして届けています。

 

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http://sva.or.jp/wp

シャンティさんのブログの中に、「お菓子はすぐになくなっちゃうけど、本は何回も読めるからうれしい」という絵本を届けた先の子供の声が載っていました。絵本を届けることが、子どもに楽しみや学ぶ機会を与えているのですね。それによって、字を読めずに危険にあったりすることを避けたり、字が読めることで防げることがあります。図書館に行くのが楽しみだという子どもの声もたくさん目にしました。翻訳シールをボランティア活動で貼って、送るという活動を進めるにより、1999年以来20万冊を超える絵本を送り出したということです。たくさんの子どもの手に絵本を届けることで、子どもたちの笑顔を生み出してきたのだと思います。

 

また、幼児教育の支援にも取り組んでいらっしゃいます。2015年より「幼児教育の質の改善事業」としてカンボジアでか活動をされているということです。幼児教育については、国連にて、2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにすることが目標として明記されています。(2015年9月国連総会で採択「持続可能な開発目標/Sustainable Development Goals(SDGs)」より)なぜ、幼児教育が大切かということですが、乳幼児期の教育が不足しているとその後の成長に大きく影響を及ぼすことが伝えられているからです。

 

①おはなしや教材制作、教室環境作りなどの研修会、②子どもにとって親しみやすい教室環境作り(家具・教材配布等)、③幼児教育の重要性の啓発―の3つの活動を行い、カンボジアでの幼児教育を支えているそうです。文字がわからない子どもたちは、絵本を開くことで、絵を楽しみ、そして絵を読みます。そこに書かれている文字に親しみます。絵本を読むことが、絵から想像する楽しみと読み取っていく力をつけ、文字への親しみ、興味を与えてくれるのです。カンボジアでは教えるという観点の教育の意味が強かったそうですが、日本での研修会なども取り入れることで楽しむ、環境を生かす観点の重要性も実施していこうという考えも生まれているということでした。

 

子どもにとって、絵本の力は偉大です!シャンティさんの理念や未来につながる大きな活動を勉強させていただきながら、私も幼児教育と絵本のつながりをもっと感じて、世界に絵本を届けていきたいと思っています。

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