科学を文章ではなく、絵本で伝えてみる


科学の魅力を絵本で伝えるプロジェクトが始動しているというニュースを目にしました。京都大の天文学や数学などの若手研究者やアートの専門家の皆さんが、科学の面白さを伝える絵本を作成し、あまり本に触れる機会の少ないアフリカで、移動図書館として絵本を積み、各地を回るそうです。メンバーは京都大、大阪大、産業技術総合研究所(茨城県)の研究者とアートディレクターの計7人で、観測天文学、分子細胞学、教育学、科学哲学など多彩な専門家の皆さんで構成されているということです。

 

アフリカに科学の絵本を届けて、科学の面白さを伝えたいという目標でスタートしているそうですが、是非どんな絵本なのか、どんな反応なのか知ることができたらいいなあと思っています。昨今の科学の研究が、研究費の獲得、どう役に立つかに主眼を置かれているので、成果や効率が重視されていることに疑問を持っていて、『なぜ、こんなことが起こるのか』という原点に戻りたかったということで絵本を作成して伝えていこうということにつながったそうです。絵本で科学を伝えたいという発想と、アフリカで移動図書館の活動をなさっているNPOの方とのコラボレーションでこの発想が生まれたということでした。

 

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京都大学の学長は「科学を文字ではなく、絵本で伝える発想が面白い。想像力豊かな子どもたちの反応を分析し、研究を発展させてほしい」ということをおっしゃっています。私も絵本で宇宙のはじまりについて読んだことがあります。どうしても文章だけの説明を何冊か読んでもよくわからず、絵本がいろいろと理解やイメージを助けてくれました。そして自信をもって、内容を整理することができました。難しいことは特に絵での理解が大きく助けてくれます。共感を生み出してくれます。そして、言語を超えて、言葉では伝えきれないことを伝えてくれるのではないかと思います。アフリカの子どもたちの反応が本当に楽しみです。

 

「光」が絵本のテーマ。アフリカの大自然では、大気中の発光現象を目にしやすいそうです。虹や蜃気楼などがとても身近にある環境の中で、日常の中にある光がどのように生まれているかを絵本を使って説明をしていく予定とあります。絵本が届いて、科学のことを目にした子どもたちが、感動したり、興味をもったり、もっと知りたいと思ったり。子どもたちの心が豊かになって、目がかがやくような取り組みになるといいなあと思っています。「科学の言葉では伝えられない感動、自然への感銘を次世代の子どもたちに伝えることができれば」というプロジェクト代表の言葉がとても印象的でした。

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