九九を覚えない教育法って?


世界一の学力水準と言われてきたフィンランドでは、九九を暗記しないそうです。計算はどうするんだろう?と思われる方もいらっしゃると思います。電卓を使うんです。全部が全部そうではないと思いますが、九九などを暗記させることに重点を置いていないということだと思います。それ以上に解くための考え方、学び方を大切にしていて、無理やり計算を叩き込むようなところは重要と考えていないのです。

 

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フィンランドの教師が授業に費やす時間は年間600時間。1100時間の米国と比べるとおよそ半分で、それでも国民1人当たりの研究者数も他国より多く、各種調査でも技術革新は世界トップに挙げられています。そして成人の82%が高卒または同等の学歴を持っていて、先進国の平均より12%も高いそうです。そして失業率も低いです。短い時間の学習で効率的に学力を伸ばしていると言えます。

 

著名な物理学者でプリンストン高等研究所名誉教授のフリーマン・ダイソンにインタビューした時に、教育のあり方についてたずねると、ダイソンは「小さな子どもたちに数学を無理やり教えるのは大きな誤りです」という答えが返ってきたそうです。基礎的なことは大切で、一般人として知っておくべきことはあるとしながらも、遊びを取り入れた学習、考えることに重点を置いた学習をすることで興味を持って取り組めて、さらに意欲が高まるということをおっしゃっています。

 

計算能力よりも、独創性、解決能力を高めることができ、ツールを使うことで早く基礎が理解できるようになるそうです。それによって、基礎的な分野へもさらに興味がわくようになるということも言われています。今は便利な道具がたくさん周りにあります。そのプラットフォームを提供することで、考えていく力を身につけ、さらにその基礎のとなる部分が高まるような結果もフィンランドでは出てきています。

 

どの方法が一番!というのは簡単には言えませんが、教育もずっと決まった方法でやるだけではなくて、いろいろな方法を取り入れることで、一人一人に合った方法が発見できるのではないかと思います。何より意欲がわくというのはとても大切で、教育については同じ方法をずっとやり続けることで、伸びるべき能力も抑えられてしまったり隠れてしまったりしているかもしれません。子供の能力は無限大です!そして時代も変わります。必要となる能力も変わってきます。フィンランドでの取り組みも参考にして、デジタルなツールも利用しながら、子供の笑顔を引き出していけたらいいなあと思っています。

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