眠らない子供たちにも眠れない大人たちにも効く魔法
年末になってきましたね。今年の振り返りなど多くなってきました。ランキングとか流行ったものとかも登場してくる時期ですね。今年売れた本はどれだったのでしょう?絵本について私は見てみました。hontoの関係書店での売れ筋ランキングでは下記のような結果だったそうです。
<絵本ランキング>
【第1位】 おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本 カール=ヨハン・エリーン/出版社:飛鳥新社
【第2位】 もうぬげない/ヨシタケ シンスケ/ブロンズ新社
【第3位】 このあとどうしちゃおう/ヨシタケ シンスケ/ブロンズ新社
【第4位】 だるまさんが (かがくいひろしのファーストブック)/かがくい ひろし/ブロンズ新社
【第5位】 いないいないばあ 改版 (松谷みよ子あかちゃんの本)/松谷 みよ子/童心社
1位の「おやすみ、ロジャー」は有名なのでご存知かもしれないですね。すぐに眠くなってしまうおやすみ前の絵本として有名になりました。著者はスウェーデンの行動科学者、言語科学者のカール=ヨハン・エリーン氏で、心理学と行動学から科学的効果を図って描かれている絵本だそうです。なかなか寝ないとお困りの親御さんたちにとても人気がありました。絵本を読んだら、すぐ寝てしまった!という声が多く、親御さんたちの寝かしつけのバイブルのようになっています。
眠りやすくする行動や言語を物語として伝えているというのがとても画期的で、実際に眠るための手順のようなものが織り込まれています。眠りたくない子供たちがどうしたら自然に眠りたくなるかを考えて、リラックスさせるようなことがらを物語として語っています。またリラックスさせるために、アファメーション効果、自律訓練法などを用いて、眠りを誘う効果を高めています。アファメーションは同じ言葉をくりかえすことだそうで、自律訓練法は医療、理学療法にも用いられている自己暗示での緊張をほぐすことだそうです。
読み方についても絵本にアドバイスがあり、ゆっくり読むことやあくびをするなどの指示が書かれていて、眠りたくなるような読み方も重要なのでしょうね。イギリス、フランス、スペインでもAmazonで1位となり、とても人気のある絵本です。世界中のお父さん、お母さんがなかなか眠らない子供たちに悩んでいるのかもしれないですね。本当に眠くなってしまうので、いつも最後まで読めないといった悩みもあるそうです(笑)。なかなかリラックスができない大人たちにもとても良いかもしれないですね。眠れぬ夜は手に取ってみてはいかがでしょうか。絵本にはいろいろな魔法があるだなあと改めて実感できるかと思います。