音楽と〇〇がコラボしたら？

演劇とか、映画とか観る機会があるときに、音楽のよって心を動かされたり、その空気に包まれたり一瞬で入り込めるようなそんなことを体験されたことはありませんか。何かの始まりのときに、それまで一緒に来た人と話していたり、現実の色々なことを考えていたりしたのに、音楽がかかることによって、一気にその世界に入っていけるような、そして浸れるような。私は、度々そんな経験をしています。フッとその世界に連れて行かれる感じがして、そこから演劇、映画のストーリーに入っていくことができます。

先日、絵本とJazzのコンサートに行ってきました。絵本とJazz、両方とも好きなもので、コラボレーションされたら、どんな風になるのかなと想像を膨らませて、出かけました。絵本をプロジェクターで映しながら、朗読を聴く。そこにピアノ、サックス、ドラム、ベース、ギターなどの様々な楽器が雰囲気を包み込んでくれて、お話の世界に惹き込まれました。朗読の方の演技力も素晴らしく、ぐっとその絵本の中に入っていくような気がしました。絵本なので、普通の小説のようなページ数があるというものではありませんが、１枚の絵とその間に流れる音楽とで、その絵を眺めながら、雰囲気と音楽と絵を存分に楽しむことができたのです。

日常でなかなかゆっくり浸って、鑑賞する時間というのは最近なかったので、すごく贅沢な時間に感じられました。本も読んだりしては、何か連絡が入ってやめたり、違うことをしなければならなくなったり、意外とゆっくり入り込める時間は少ないものです。このコンサート朗読の間は、絵を見ながら、お話に浸って感じてみる時間でした。絵本は絵がとても鮮やかな色彩で、見とれて眺めていました。普通に自分で絵本を読むだけだと、次のページを自分でめくってしまっていた時間かもしれないですが、朗読と音楽とのタイミングで、１枚をじっくりと楽しむことができて、綺麗だなあとか楽しいなあとかゆっくりと流れていきました。

絵本を楽しむ時、子供は絵をじーっと観ていると以前のブログでもお伝えしたことがありますが、そのじーっと見る時間というのは、心を開放したり、心で感じる時間なので、実は大人にとっても、とても有意義なんですよね。忙しい毎日だからこそ、そうすることが貴重で、大切な時間。絵本を読むにプラスして、音楽、朗読を入れてみることで、鑑賞できる時間が生まれるんだな、その世界に一気に惹き込んで、世界を変えてくれるような大きい効果があるのだなあと実感させていただきました。

これって、電子書籍でこれができたら、読むだけじゃない楽しい使い方ができるのでは？と考えています。
音と本の組み合わせで、心が感動できる時間を作っていけたらいいなと思っています。