クリエイターとして輝くには?-秘められた想いと能力-
「モノを作る人=クリエイター」
大きな意味で、クリエイターさんという存在は、そのように定義できるのかなと思っていますが、いかがでしょうか?先日、ビッグサイトで開催されていたコンテンツ東京で、たくさんのクリエイターさんとお話をさせていただきました。みなさん素敵な作品を飾ったり、並べたりしていて、その中を歩いているだけで、すごいなあ・・・とゆっくり立ち止まって、眺めたりしていました。私にはない才能で、感動するばかりで。
絵本を作る方たち、イラストレーターの方たちを主に取材と情報交換を兼ねて、伺わせていただいたのですが、イラストとひと言で言っても、切り絵や布、水彩、油絵などお一人お一人に個性や工夫がたくさんで、味わいのある作品作りにみなさん一生懸命なのだなあと感じました。そして、一つの絵の中に、想いや想像がふくらむ物語がたくさんありました。
お孫さんのために絵を描いて、絵本も自分で装丁をして作っているというお話を伺った時には、本当にすごい!お孫さん幸せだろうなあと思っていました。ぜひ販売してほしいほどの発想とイラスト。お孫さんと一緒にお話ししながら、ストーリーが決まったりしていくそうです。まさに一つしかない絵本。そして、大人のあたたかさと子どもの感性が、合体した素敵な作品で。
クリエイターというのは・・・と、私が考えていることであっているのかと、いろいろ検索してみたりしたのですが、最初に書きました「モノを作る人」であり、そのモノは人のために作られるから、相手の人のリクエストに応えられる能力があることが大切なのだという記事がありました。
クリエイターさんというと、絵本を作る方、イラストレーターの方、ゲームを作る方など、モノづくりに携わる方が想像できますが、私のイメージでは人と違う、自由な発想ができる人ということが大きいと思っていたのですが、リクエストに応えられるという意味では、相手を知り、要望をかなえられる能力というのは、自由だけではないのだと教えていただいたような気がします。
実際にお話をしていただいた皆さんの言葉の中で、とても印象に残っているのは、「自分の絵を社会の何か役立ていることに活かしたい!」という発想です。これはお一人ではなくて、多くの方から伺った言葉でした。誰かを笑顔にしたり、何かを伝えたり、何かをアピールしたり、クリエイターさんを必要とされている場所が沢山あります。社会にとても必要とされている経験と才能ですね。
皆さんにお会いして、自由な発想だけで描くということではなくて、このテーマには、どんな絵がピッタリくるのか?、それを観る人には何があれば伝わるのか?を考えて、作品ができてきているのだと実感することができました。一つの絵を描こうとするにも、自分だけの発想ではなくて、相手の立場に立ったり、誰かの役に立ちたいという志や思いやりがクリエイターさんの一つ一つに込められているのだと感じます。
見入ってしまうような発想と表現力が溢れる作品、参加者のみなさんのイベントで、皆さんの作品が、一人でも多くの人の心に触れることを願わずにはいられません。そして、オモイカネブックスでも、皆さんの力を世界発信していけたらと思っています!