成長戦略を見る

日頃はお世話になっております。ジーレックスジャパン株式会社の石川博信です。
まだ、６月も始まったばかりですが、今月取りまとめがいわれている成長戦略について少し考えたいと思います。

自民党政権になってから、安倍政権の政策の一丁目一番地である、経済の再生に向け、?大胆な金融政策、?機動的な財政政策、?民間投資を喚起する成長戦略、という「三本の矢」を同時展開していくというのが政権公約でもあり、日本のみならず世界中から注目されています。

問題が指摘されている事もありますが、日本の課題をチャンスへ、又潜在的なポテンシャルがあると思われる分野を積極的に開発していこう、という試みは、今までもあったものの評価できると思うのです。昨年の今を考えれば、円高、株安に加えて諸外国との外交も中々進展しない事を見ていると随分と政権運営に差があると感じます。

そんな中、成長戦略の中での農業分野の事が盛んに声高に叫ばれています。曰く、現在1兆円の「六次産業化」市場１0年間で10兆円に拡大していく。このため、新たなビジネスモデルを構築しようと取り組む生産者に対して、公的ファンドからの出融資による経営支援を行います。いわば「儲かる農業開拓ファンド」です。

「耕作放棄地の有効活用」

このような事がいわれていますし、実現できれば素晴らしいと思うんですね。果物始め、世界の市場で勝てる農作物は色々ある。そして今回「機能性農作物」という農作物を訴えていこうとしています。これは、例えば、高血圧にはこれを食べると効用があるという事を農作物に謳っていいですよ。という事なんですね。著しい効用が認められているものは、まだまだ数は多くないものの、販売の手法如何では、大変効果があると思う。勿論実証や裏付けも必要だけど。

私が評価したいのは、今まで行ってない取り組みを積極的に行う姿勢です。政府といえども、人の組織である以上うまくいかない事もある。それによって政権交代したり、選挙で落ちたり。そんなリスクがあっても、新しい試みをする事。これは勇気がなければ中々出来ないと思うんです。批判することはたやすいことです。責任がないから。でもこれ以上の施策があれば、自分で提言してもいいと思うんですね。日本は民主主義だし悪いことは何もない。

今回の政策も本気の人間がどれ位集まり、実行していくか？
何れにしてもこれがカギを握っていると思う。
私達も、「国が何かしてくれるだろう」ではなく「国に何ができるか」を考えてみることが大切だと思います。故ケネディ大統領の言葉ではないが、自分の分野で出来る事をそれぞれ実行していく事がいい結果に結びついていくものだろうと思う。