エネルギー政策 日本は日本の道を

日頃はお世話になっております。ジーレックスジャパンの石川です。先日までドイツのメルケル首相が来日しておりその際に日本のエネルギー政策についてドイツと同様に脱原発
そして「日本とドイツが協力してドイツと同じように脱原発を進めるべきだ」という
発言がありました。
これについて日本はドイツ同様には難しいとしています。一部報道でこの意見に賛成
ということも見られましたが、それぞれ異なる環境で同じ政策は難しいという日本の
回答が正論だと思います。

 

merukeru20150406

 

ドイツでは2011年に2022年までに国内の原子力発電所をすべて停止と発表
しました。そして自然エネルギーである太陽光や風力、バイオマスなど再生可能エネルギー
の開発を積極的に進めてきたが、現実には全体の15%程度しかなく原子力発電に頼っていた部分をどのように賄うか?が課題になっています。
現状ドイツでは石炭・火力で約44%、原子力では23%が使われています

 

denkiGvsJ20150406

 

現状では福島の原子力発電所の事故以降、電力の80%を原子力で賄うフランスから80%、同じように25%の電力をチェコから輸入しています。
問題は今原子力発電と輸入を止めたら(ほとんどが原子力発電由来のもの)ドイツはエネルギー不足になります。そのような事情がある中でもドイツと同じように原発を撤退し
自然エネルギーへの転換をはかるべき、というのはどういうことなのかと。

 

色々考え方はあると思うが、真似ていい部分は真似るべきだし参考にならない部分は
参考にしなくていいのではないかと思います。

 

日本でも安定供給できてしかも、原発の格安電力があって経済が回っている現実もある。
ようやく少し明るい見通しになった日本経済にも水をかけることにもなりかねない。
代替エネルギーについても自然エネルギーもさることながら、やはり新しい技術が
求められる。もちろんドイツ並みに自然エネルギーのシェアを上げるということは
大事だがそれだけでも現状の電力を賄えないことも一方の課題でもあります。

 

日本では原発再稼動に向けて動いているが、現状より一層高くなる電力に原発反対の方々は耐えられるだろうか?勿論原子力推進にもろ手を挙げて賛成という方は少ないとは思うが、経済活動と安全性の選択、もしくは両立に向けて今も様々な議論は尽きないが
原発反対派も賛成派もどちらも「良い社会になる」ためにそれぞれが考えている。
さらに突き詰めればもっといい案がでるかもしれません。

 

これだけデジタル化が進み、電力なくしては産業も成り立たない所まできていて
ではどこから電源をとるのか?という基本的な問題に今直面していることは
今までいかに「大事なもの」に眼がいってなかったか?
ということだと思う。エネルギーは戦略物資にもなりえるわけだが
当たり前のようにあると思う「大事なもの」というのは身近にあり、身近にあるがゆえに
中々なくなったらという状況を想定できない。

 

エネルギー政策は今や国の基幹政策でもありますが、国だけではなく官民上げて
叡智を結集していくことが大事だろうと思います。
人の知恵、そして「志」がこの問題を解決してくれると考えます。
皆さんはどうお考えですか?

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