新聞ができること


photo0000-5201

 

「来月から毎日新聞になります」

昨日仕事をしている時に、おもむろにうちの母親が言ってきました。うちはずーーと読売新聞を購読しています。子どもの頃は、ラテ欄の裏にある、4コマ漫画しか読まなかったけど、大人になるにつれ、1面から読むようになり、気になる記事を切り取ったりするようになり、他紙はどうなんだろうと気になるようになり。新聞の読み方も変わっていきました。約10年前、スマホが出るまで新聞は、TVとともにとても重要な情報源でしたからね。

 

今やスマホやタブレットを使って、新聞の電子版やキュレーションアプリで、あらゆる記事を見られるようになりました。情報量は10年前の410倍(いまはもっとかな?)と言われ、あらゆる情報に簡単にアクセスできるようになりましたね。新聞をとらない家庭も増えているかと思います。「うちも新聞なんていらないかもね」以前はそんな意見も出ましたが、やっぱり新聞も大切な媒体ではないかと思うんです。よく言われることですが、ウェブ情報を得ようとすると、どうしても自分の気になる情報、自分の考えに近しい情報を選んでしまいがち。その点新聞は、その会社のカラーはあるにせよ、経済、社会、政治など、いろんな情報がまんべんなく載っています。新聞離れ広く浅く世の中の動きを見る上で、新聞って大事だなって思います。そんなわけで、我が家は新聞を取り続けるようにしています。

 

さてさて、先日お母さん大学という団体と打合せをしました。

お母さん大学は、一人ひとりのお母さんの心の中にあって、カタチのない学びの場です。キャンパスは家庭で、先生は子ども。2008 年春に開校し、お母さん業界新聞をテキストに、自らペンを持ち発信することを提案しています。ペンを持つことで驚くほど自分が変わり、発信することで共感(響感)し合える仲間と出会えます。

というコンセプトで、株式会社トランタンネットワーク新聞社という会社が運営しているのがお母さん大学です。

 

 

 

05ƒTƒCƒGƒ“ƒXƒ}ƒbƒv [XVÏ‚Ý]

お母さん大学が提唱するマザーサイエンスマップ
お母さん大学ウェブサイトより

 

お母さん大学は「老若男女響学」。みんなで子どもたちの未来を描き、笑顔で子育てができる社会を一緒に考えていきます。学費を払って入学すると、毎月お母さん「業界新聞全国版」というものが届きます。まさに業界新聞ですね。お母さん大学の唯一のテキストと言われています。この新聞はもちろん大学側が編集しているのですが、記事を書いているのはほとんどが学生さん、つまりお母さんたちなんですね。「お母さん記者(マザージャーナリスト)」たちが、身近で起こったことや、日々の子育てでの気づきなどを記事にして掲載しています。と言っても、ウェブの掲示板のようなものではなく、コラムのようにちゃんと記事になっているんですよ。

 

okaasan01-087

 

そのお母さん大学の代表である藤本裕子氏は、

「情報やモノが溢れる社会で、スマホがあれば別に新聞なんかいらないのかもしれない。でも、あえてアナログなこと、他とは違うことをやっているんです」

「この新聞はお母さんたちみんなで作るもので、お母さんが記者になって発信することで、自信持って輝いて欲しい」

とおっしゃっていました。

 

まさにこの新聞は、お母さんたちひとりひとりの日常を綴ったもの、そう日記のような内容になっていて、お母さんなら誰しも共感するような記事がいっぱいなんですね。誰でも記者として記事を書けて、新聞に採用されれば、10万人のお母さんネットーワークのみなさんに想いが届く。これってやる気が湧きますよね。全国版は編集ソフトを使って作られていますが、地方版は手書きだったりします。手書きも味があっていいんですよねー。

 

SNS隆盛時代に、敢えて新聞という媒体で、お母さんたちの思いを発信できる場をつくり、仕事の場をつくり、交流の場をつくる。星の数ほどの、ウェブやアプリを使ったサービスが存在する中で、このアナログ的な方法は、かえって人と人との深い心の交流を生むんじゃないかなと思いますね。

この「お母さん業界新聞」に載っている情報も、ウェブで探せばどこかには出ていることかもしれません。でも、この新聞にまとまって載っているから価値があり、同じような状況にある「お母さん」の姿がリアルに見えるからこそ共感を得るんだと思います。

 

アプリやウェブサービスがますます盛んになっていく中で、新聞各紙には、新聞にしかない価値をもっと出していって欲しいと思います。アナログだからこそできることがありますもんね。そして、紙と電子をうまく融合していきたいですね。

 

campaign_banner

応募

  • Blog1
  • Blog2
  • Blog3

ご相談・資料請求はこちら

トップへ

  • BnrS1
  • BnrS2
  • BnrS3
  • BnrS4
  • BnrS5
  • BnrS6
  • BnrS7

キラリ人・トップインタビューに掲載を希望される方はこちら!!