儲けることは悪くない。それをどう使うかが大事。


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先日、東京広尾にあるNGO団体、かものはしプロジェクトの活動報告会に参加させてもらった。かものはしプロジェクトの広報担当草薙直基氏とは、僕が作ったエシカルピープルという電子書籍の取材で知り合った。

 

エシカルピープル kindle版
www.amazon.co.jp/dp/B01GVZ0OHG

 

エシカルピープルは、その名の通り、倫理的とか道徳的な活動をしている人にフォーカスした取材記で、今回は主にNGOのみなさんを取り上げた。本を作るにあたり、色々な団体を検索している際、一際目についたのが、かものはしプロジェクトでだった。

人道支援から、教育、衛生、保険、母子、インフラ整備など、様々なカテゴリーの支援がある中で、かものはしプロジェクトが実施しているのは、「子どもが売春宿に売り飛ばされる」問題。当初カンボジアをメインに、そしてカンボジアが落ち着いてきた今、インドで活動を進めている。

 

カンボジア、インドにおいては、人身売買特に子どもが売春宿に売られる音大が横行している。ただ、人身売買については、この二カ国に限ったものではなく、世界中で起きていることである。アメリカのTrafficking in Persons Report 2016のよれば、日本も人身売買が中位とされている。前出の二カ国とはちょっと内容が違うが、、、ただ、カンボジアやインドの売春宿で少女を買う観光客の中には、日本人も多く含まれているという。日本に全く無縁な問題ではない。

子どもを買うことができる国は、法律が子どもを買うことを禁止していなかったり、法律はあっても、政府や警察の取り組みが不十分で、子どもを買える環境になってしまっている。

 

そういった国々で、かものはしプロジェクトが何をしているのか?
まず一つには、カンボジアであれば、内務省や国際NGOと連携し、子どもを売っている売春宿や子どもを買う人を見つけて、逮捕できるように警察を訓練している。現地の警察などとともに、売春宿の壊滅や、斡旋者の取締りに尽力している。
また一般の人が、犯罪を見たときに通報できるようなホットラインも設置している。

 

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そしてもう一つの活動として、生産の拠点をつくり、貧困層の人たちの雇用を促進している。貧しい地域の農村では、女性の多くは学校に通えず、農作業をしたり、物を売ったりしながら家計を支える。しかし、それでは家族が満足に食べることもできない。そこで、良い仕事を紹介する等という誘いを信じ、何も知らない少女たちが、ブローカーにだまされ、売春宿に売られてしまう。

この根本的な問題である、貧困という状況を改善するために、コミュニティーファクトリーという、現地の資源を使って商品を作り、それを販売し安定した収益を得られるシ仕組みと場をつくっているのだ。

 

今回は、ご縁をいただき幹事として、自社の事業のプレゼンをさせてもらった。生憎の雨にもかかわらず、約30名の方々が参加され、共同代表の村田早耶香さん、広報の草薙直基さんが語る、子どもが売られる問題について、熱心に耳を傾けていた。

参加者の多くは10代、20代の学生さんや若者たち。彼ら自身、国内でのボランティア活動に参加したり、海外へ留学して学んでいるといった人物もいた。みんな国際協力や社会貢献活動への関心が高く、今後自分がやるべきこと、役割を、熱く語っていた。

 

僕が学生の頃は、まだまだ大きな会社に入って安定を望む風潮が強かったが、今の学生さんたちは、すでに自分が進むべき道を国際協力、社会貢献活動に定め、一心不乱に邁進している。自分の人生の使い道を、覚悟を持って決めている印象を受けた。

僕たちがそんな学生さんのように、これからの事業を全て社会貢献活動にシフトすることは難しい。ただ、かものはしプロジェクトのような団体と組み、自分たちが情報を発信して、事業において収益を得たら、その一部を活動資金として使ってもらうことはできる。そうすることで間接的に、カンボジアやインドの子どもたちを救うことは出来るのではないかと思う。

 

儲けることは悪くない。その儲けを何にどう使うかが大事。かものはしプロジェクトでオモイカネプロジェクトの話をさせてもらい、改めてそのことを自分の中に落とし込めた気がする。

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