過疎の自然を生かす新たな仕組みを


今年の5月は異常な暑さですね。毎年暑くなっている気がするな。春が少しだけあったかと思ったら、一気に真夏になった感じ。初夏はどこへ行ってしまったのでしょう?

今年はタケノコの出が悪いという噂でしたが、フタを開けてみれば、うちの方は大豊作?で、掘るのが間に合わなかった、、、。他が出せていなかった分、うちはありがたがられました。今までは、もともとあった我が家の竹林だけでしたが、今年から隣接する他の竹林も管理することになりました。というのも、その土地を管理してきた方が亡くなり、子どもさんたちは東京都内にいるため、うちに管理してほしいという話になったのです。これまでも同様の話はいくつかありましたが、お断りしていました。その場所は、すべて太陽光発電用のパネルになっています。

 

IMG_49501日で急激に成長するタケノコ 竹林管理はなかなか大変です

 

竹林が増えると、当然出荷できるタケノコの数は増えますが、管理もままならなくなります。今年もたくさんの勝手に掘っていく人たちに悩まされました。立て看板をおいても、割と平気で入ってきて掘っていくんですね、、、。まあ、出荷が間に合わないほど伸びるから、僕は掘らせてあげてもいいんじゃないかと思うんですけどね。そもそもは地球の、大地の恵みですし。

 

北欧のスウェーデンでは、「自然享受権」というのがすべての人に保証されていて、個人が所有する非公開の庭や、作物が植えられている耕作地でない限り、誰でも自然の中に立ち入って、散歩やキャンプなどをすることができるんですね。スウェーデンでは、「自然は万民のもの」という考え方が国民の中に刻み込まれています。もちろん最低限の義務として、自然の中で過ごす際には、自然を傷つけたり、壊したりしないということも、みんなが認識しています。

 

lgf01a201405061800スウェーデンの美しい自然 ©Ajnagraphy’

 

そんなスウェーデンで、面白い取り組みがされています。公式観光機関Visit Swedenが、世界最大手民泊サイト「Airbnb」と提携して、スウェーデンの国全体をAirbnbのリストに掲載したそうです。https://sweden.withairbnb.com

 

Airbnb(エアビーアンドビー)とは、

宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトである。世界192カ国の33,000の都市で80万以上の宿を提供しているこのサイトの利用者は、利用に際して登録して、本人のオンラインプロファイルを作成する必要がある。すべての物件はホストと関連付けられており、ホストのプロファイルには他利用者からのお勧め、泊まったことのあるゲストからのレビュー、また、レスポンス・レーティングやプライベートなメッセージングシステムも含んでいる。(Wikipediaより)

 

これによってサイト利用者は、スウェーデンの自然の中に民泊できるというわけです。スウェーデンの国土の約69%は森林で、山や湖、川、海、切り立った崖や大草原もあります。そこがすべて宿泊できるとなれば、アウトドア派の人じゃなくても、泊まってみたいと思うんじゃないですかね。もともとある自然享受権に、新しいAirbnbのような仕組みが加わることで、観光業にも大きな影響を及ぼしそうです。スウェーデンの過疎化がどれほど進んでいるのか、詳しいデータは取れていないが、1980〜90年代に都市部集積が激しくなり、ストックホルムやヨーテボリ、マルメといった都市部に人口が集中したという。(スウェーデンの今より http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/f02cb54e368aed4397ee8d5f84769d75

 

日本でも、僕の住む茨城の片田舎のように、過疎化が進み土地を管理する人がいなくなる地域がたくさんありますね。耕作放棄地も、空き家もどんどん増えています。昨今では、新しいビジネスモデルや技術が生み出され、様々な既存ビジネスと融合することで、さらに違った価値を生み出しています。Airbnbのような仕組みを使うことで、過疎化による土地の荒廃を防ぐことも可能なのではないかと思います。

うちの竹林も民泊できるように登録してみようかな?

 

 

 

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