電子書籍のダーク・マターを探そう


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天文学や物理学に興味をお持ちですか?

僕は月や星を眺めるのは好きだけど、学問となるとサッパリ…。物理学に至っては見ないように生きてきました(笑)

 

今年ノーベル物理学賞を受賞した東大教授の梶田隆章氏は、素粒子ニュートリノが質量を持つことを発見して、新たな物理法則の構築を迫る大きな成果を挙げたんですね。物理学の世界ではニュートラリーノ、アキシオン、ミラーマターなど存在が未確認な物質がいろいろあるんですって?そのあたりは僕にとって全く別世界の話なので触れずに…。ともかくもまだまだ人類には知らないことがあるのですね。そういった物質をダーク・マターと呼ぶそうで。

 

ダーク・マター(暗黒物質)とは?

天文学的現象を説明するために考えだされた「質量は持つが、電磁相互作用をしないため光学的に直接観測できず、かつ色荷も持たない」とされる、仮説上の物質である。”銀河系内に遍く存在する”、”物質とはほとんど相互作用しない”などといった想定がされており、間接的にその存在を示唆する観測事実は増えているものの、構成素粒子などまだ不明な部分も多い。(Wikipediaより)

 

で、このダーク・マターというのは、観測できないが実は支配的な力を持っているとされているようです。

ここで本題ですが、アメリカのTechcrunchが世界各国の出版市場統計で、作品数すら把握できてない個人作家たちの電子書籍をダーク・マターと形容しています。ISBNコードが通用しないネットコンテンツのため、従来の市場統計手法で観測できないそうで。出版界では大きな力になりつつあると注目をしているようです。

TechCrunch http://techcrunch.com/2015/11/11/on-the-dark-matter-of-the-publishing-industry/

 

日本の出版業界においても、少しずつ電子書籍が販売されるようになり、これまであたためてきた作品を世に出そうとする人たちがたくさんいるのではないでしょうか?

当然出版社や書店によるプロモーションなどが無いため、劇的に売上を伸ばすことは難しいかもしれませんが、これまでの「出版→取次→小売」という流れから外れても作品を世に出せるというのは、コンテンツホルダーにとって大きな変化だと思います。

 

本で一発当ててやろうというのはとても大変なことだと思います。

それなりの広告宣伝も必要でしょうし、目まぐるしくトレンドが変わっていく現代において、どれだけ多くの人の目に触れることができるか、どれだけ拡散できるかがポイントになるでしょうね。

でも、その作品が「どれだけ人の役に立つか?」という視点で見れば?

自分のスキルやノウハウ、経験や体験が誰か一人を救ったり手助けしたりするかもしれない。困っている誰かの一助になるかもしれませんよね?その誰かが誰かにその本の存在を伝え、伝え聞いた誰かがまた誰かに伝える。ネットやSNS全盛の今なら、そういった自然発生的なプロモーションも考えられます。

 

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別の星から地球の本を探しにくるかも?

 

売れるか売れないかも大事だけど、役に立つかどうかも大切だと思うんですね。それは今日、明日ではなく、10年、50年、100年先かもしれません。

本は商品であると同時に、文化であり叡智の結晶だと思います。

遠い未来の人類が、今誰かが書いて残そうとしている本によって、人生を変えるかもしれない。それは天文学的な可能性なのかもしれないけど、今は見えないかもしれないダーク・マターを、電子書籍の力でたくさん発見していきたいですね。

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