電子書籍の使い道
2010年では650億円規模だった電子書籍の市場は、2014年には1266億円規模になったそうです。年々拡大はしている電子書籍、しらべぇ編集部が全国20代~60代の男女1347人にアンケート調査を行ったところ、利用しているユーザーは全体の3割弱にとどまっているとのこと。それでもまだまだ電子書籍が市民権を得ているとは言えない状況ですね。
最近はリアル書店の店頭でも電子書籍販売していますよね。
「紙の雑誌を買うと電子版を無料でプレゼント!」とか。正直このサービスは何が嬉しいのかが分からないんです。あれかな、電子書籍に慣れ親しんでもらおうという試みなのかな?だって雑誌買ってるのに電子版がもらえても中身一緒でしょ?あ、それともよりインタラクティブなものになってるのかな?まさかPDFとか無いだろうけど…
小説とか文芸はいいんだけど、雑誌やらカタログなんてのは、電子書籍端末で見るもんじゃないと思うんですよね。そもそもあれらはもう電子書籍じゃなくて書籍型アプリなわけで、紙では不可能な機能や動きが付いてないと、何も面白みないですよね。
電子書籍利用者の閲覧環境の数字を見ると、ユーザーの過半数がパソコンで閲覧しているそうです。そしてKindleをはじめとする専用端末はまだまだ一部の人にしか使われていないようで。
そうなると、雑誌やカタログなんてウェブサイトで良くない?って話になるわけです。
使わせ方と閲覧する端末・アプリが重要になりますね。
今月1日に佐賀市天祐の県立盲学校で、佐賀第一ライオンズクラブの40周年事業の一環として、電子書籍閲覧用に「iPad」が贈呈されたそうです。「iPad」だと、拡大文字や音声で電子書籍が読めますからね。2台のiPadが贈られて、88冊の書籍が読めるとのこと。読みやすい大きさまで文字を拡大したり、音声で聞いたり、子どもたちも読書を楽しめますね。
端末とアプリ次第では、読む人を選ばないのが電子書籍だと思っています。
僕たちも、誰もが読書を楽しめるようなバリアフリーのアプリ開発を心がけたいものです。
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