受け身になろう
週末は目まぐるしく変わる天気でしたね。
僕は2/20、21でネイチャーゲームリーダー養成講座という講座を受けてきました。
ネイチャーゲームは「シェアリングネイチャー」の考えに基づいたもので、1979年にアメリカのナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏の著書『Sharing Nature with Children』において発表されました。
「直接的な自然体験を通して自分を自然の一部ととらえ、生きることのよろこびと自然から得た感動を共有することによって、自らの行動を内側から変化させ、心豊かな生活を送る」という生き方を目指しており、ネイチャーゲームはこの考え方に基づいています。現在、シェアリングネイチャーは世界各国で親しまれており、日本シェアリングネイチャー協会は「自然を楽しみ、自然と遊び、自然から学ぶ喜びに満たされた生活〜シェアリングネイチャーライフ」を人々に広めています。(日本シェアリングネイチャー協会HPより)
ネイチャーゲームは様々なアクティビティを通して、自然を体験しその中で五感を研ぎ澄ませ感じることが大事なんです。目隠しをして木に触れたり、太陽や風の向きを感じたり、小さな虫や動物の気持ちになって虫眼鏡を使って森を散策したり、大人でも童心に帰って遊べることがいっぱいです。そんな体験をすると、それまでは何気なく見ていた木や花や草の中に、新しい気づきを見つけることが出来るんです。そんな自分の気づきや感じたことを仲間とわかちあうことで、さらに新たな発見があったりします。
ネイチャーゲームの考えに「受け身になろう」というものがあります。
これは自分から何もしないということではなく、今この状況や状態を受け止めて受け入れようということです。自然相手の活動ですから、晴れの時も雨の時も雪の時だってあります。動物や虫がいないことも、川のせせらぎが聞こえないところもある。それならそれで、その環境や状況を受け止めて、そこで出来ることをやっていこうというものです。
「何で雨が降るんだよ・・・」一日目の悪天候に僕も最初は嘆いていました。でも雨なら雨の中で見える風景や、雨だからこそ感じられる音や匂いがあり、雨だから出来る体験があるんですね。一日目が「晴れから雨」で、二日目が「雨あがりからの晴れ」、気温も全然違う。たった二日でこの体験をできたのは、今となればとてもラッキーだっと思えます。
日常生活や仕事でも自分の思い通りにならないことが多いですが、それでもその状況や環境を受け止めて受け入れて、その中で出来ることを考えてみる。自然に向き合ったことで、改めてそんなことが実感できました。
ネットや電源、デバイスが充実している昨今、ちょっと時間があるとスマホをチェックしたりゲーム機を開いてしまいがちです。でも少し立ち止まって目を閉じて、陽の光りを感じて風の音や鳥の声に耳を澄まし、木に触れてみると、目には見えない興味深い風景が瞼の裏に広がるかもしれません。自然はそんな楽しみを提供してくれるとても身近な存在です。
今日も受け身になって、今日という日、今のこの環境を楽しんでみよう。
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