もっと日本の木づかいを


木づかい運動をご存知ですか?

日本のCO2の排出量を、1990年の水準より6%削減することを約束した京都議定書第一約束期間(2008年〜2012年)では、そのうちの3.8%を国内の森林によるCO2の吸収量を増やすことで達成する計画になっていました。でも日本の森林は長年放置され荒廃が進んでいたため、京都議定書の二酸化炭素削減目標の達成が危ぶまれていたのです。
そこで林野庁が、2005年から「木づかい運動」を国民運動と位置づけ、国産材の積極的な利用を通じて山村を活性化したり、CO2を吸収する森林づくりを進めてきました。その甲斐があってか、第一約束期間には京都議定書の3.8%の目標は達成しました。その後も引き続き国産材の利用を拡大するための様々な取り組みが行われています。

2015年末に東京ビックサイトで開催されたエコプロダクツ2015でも、国産材活用の様々な取り組みが紹介されていましたね。

 

先日トヨタ自動車が、4月12日からイタリアで開かれる国際見本市「ミラノサローネ」に出展するコンセプトカー「SETSUNA(セツナ)」を発表しました。住友林業と共同開発した木の車で、外板には杉、ハンドルにはヒノキなどの国産の木材をふんだんに使っているそう。外装はネジやくぎを使わない日本の伝統的な軸組工法のようです。面白いね〜。

 

 

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トヨタ自動車と住友林業が共同開発した木の車「SETSUNA」のイメージ図
出典:TOYOTA Global Newsroom

 

でも、あくまでもコンセプトカーなので市販は予定しておらず、公道を走る日が来るかは未定。

耐久性や耐火性など色々課題がありそうですからね。燃料をバイオガスや太陽光発電にしたら、まさにグリーンな車になりそうですがね。

 

これはこれで話題性もあり面白いけど、そもそも国産材を使うことを推進するなら、日本全国にある地域密着の工務店で家を建てることが一番現実的だと思うんですね。工務店は国産材や地域産材を使って木造軸組の家をつくるところが多く、外装材や内装材も木や自然素材を活用しています。まあ家ですから新築一戸建てともなれば高額です。でも、自然派リフォームを謳う会社も多く存在しますし、小規模なリフォームやリノベーションだって、国産材を活用できるんです。

僕たちが工務店紹介サイトを運営しているのは、全国に存在する国産材を使った家をつくる工務店をもっと多くの人に知ってもらおうと考えているからなんです。

 

アマゾンの熱帯雨林の不法伐採は大きな問題です。しかし、日本の場合は森林を放置して荒廃させてしまうことも問題です。労働力や経済性、法制度やインフラなど様々な課題がありますが、これからはより国産材に目を向けて、国をあげて美しい山林を守っていくことが大事ですね。

 

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