勇気をくれた本 梶山季之 「俺は歩いていく」


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梶山季之の経済小説が好きだった

沢山の作品の中で特に勇気を貰った本が、「俺は歩いていく」という

山野正義さん(小説ではマイク矢野として登場してくる)がモデルの本だった。

当時高校生だった僕はとても勇気付けられてそして社会での楽しさということを

この本から得ました。

内容は、出来の悪いボンボンの息子が、エリート学校にいれられてそこに会わず

アメリカに行こう!と思い立ちアメリカ留学をするものの、言葉もろくに話させない

中、様々な出会いを通じ最後にはアメリカで大成功するという物語だが、

ホント面白かった。

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マイク山野氏と安倍総理

言葉を理解するために、恋人を作るのが一番だろうと、実際に恋人を作って少しずつ

英語もマスターしたと思ったら、「なんだアメリカにはいい女性がたくさんいるぞ!」と

どんどん女性と仲よくなってく。そして本当は大学留学という名目でアメリカに来ている。

実際に聴講生として何度かいったものの、こんな退屈な勉強は真っ平だとして、途中でやめて

しまう。それから働こうとして日系のレストランで働くわけだが、その時にアメリカ人の富豪に

出会う。そこで一つのアドバイスを貰っている。

富豪曰く、「アメリカはこれからもっと豊かになる。そしてこの広い国土だ。物流はもっと需要が高まる。

折角だから車の免許は、普通ではなく大型免許を取りなさい」とアドバイスされ、大型の車免許を取った。

それで資格を生かそうということで、トラックの運転手の仕事を探したところ、レストランとは全く違い

とても給料も良かった。不思議におもって聞いてみると、アメリカでは専門職がとても評価が高いという

こともわかった。本格的に彼の企業家魂に火がついたのはこの頃で、当時トラックで一回届けると帰りは

空にして帰ってくる。その様子をみてなんて無駄なんだ。として彼は往復で荷物を届けるようにした。

それとシゴトをしていて結構時間にルーズということが分かった。そこでもかれは、時間はきちんと守ろう

ということで、時間前に必ず荷物を届けるようにした。そんな律儀な仕事が評判を呼びどんどん仕事が舞い込み

ついに独立することになる。独立して更に運送量を増やそうということで行き帰りの荷物だけでなく、途中積載とか

様々な工夫をして売り上げを創る努力をしていった。そしてやっぱり定期ルートがあると仕事も安定するだろうと

いうことで、大口顧客への開拓を飛び込みで廻るようにした。昼間に電話して相手先へ飛び込みの日々。

それでも中々突破口は開かず苦戦した中で、自宅に行けば話しを聞かざるを得ないだろうと大口客の社長宅への

営業を始める。最初はいけるぞ!と意気込むものの予想以上に冷たい対応でくじけそうになったが、そんな時に

大財閥の当主の老人に声を掛けられた。

「お前は何度ウチにきた?」

「もう10回は越えています。とにかく話を聞いてもらえれば良い話だからと信じているから」

「俺の弟は日本人に殺されたんだ、俺の胸のうちわかるか?」

「そんなの分かるか!日本はもっと悲惨な目にあったんだ。そんなこと位しっているだろう?

過去を見るよりこれからの話をしたいと思って俺はココに来ているんだ」

老人はにやりと笑い

「お前のような日本人が大勢アメリカに来ている。日本人はこれから大成功する。そしてアメリカは

落ち込んでいく。太った豚はやせた狼に食われるのだ」

「話を聞いてくれるか?」

「上がれ」

ということでこの大財閥のシゴトを引き受け事業は瞬く間に成長した。老人は生涯の師であり最大の

顧客になった。老人がなくなる前に家族以外で唯1人呼ばれた。

家族からあなたとどうしても話したいといっている、と伝えられ急遽駆けつけた。

「お前に伝えたいことがある」

「なんですか?」

「俺はユダヤ人だ。ユダヤ人であることに誇りを持ってる。しかし世界では好かれていない」

「何故だかわかるか?それは冨の全てを自分で独占しようとするからだ。お前たち日本人は

冨を皆で分かち合おうとする、だから世界中で好かれる。俺は日本人に嫉妬していた。

だから嫌いだった。でもこれからは日本人の時代になる。世界もそれを望んでいる。日本人で

あることを胸に世界中で役立つ仕事をやってほしい、そのヒントをユダヤの爺さんから貰った

といってな・・・」

息を引き取った。家族からそのヒントというものを書いた紙を貰った。そこには、現在のカード社会

の前身となる、クレジットカードの仕組み、それと、保険の仕組みが書いてあった。

長男に、その紙を返した。

「これは僕がやるのではなくあなたがやるべきだ。僕には大きすぎるしあなたにやって欲しいと

思っていたと思う」

というと

「ありがとう、父はきっとお前がそういうと思って書いたに違いない。それならおれから

お願いだ。この事業を一緒にやってもらえないか?」

そうしてクレジットカードの前身の仕組みができ共に世界へ広めることになっていく。

放蕩息子だった男はいつしか世界中を相手にする大実業家になっていった。

僕はこの本を何回も読んだ。そして勇気を貰った。

久しぶりにこの本のきっかけはフェイスブックでマイク山野氏が元気そうな姿を見たからだった。

ソーシャルメディアで良いきっかけを頂いたと思いました。

 

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