欲張らないエネルギー創出を


木質バイオマスが太陽光、風力に続く有力な再生可能エネルギーとして脚光を浴びはじめていますね。
先日NHKのクローズアップ現代という番組に、筑波大学の熊崎実名誉教授が出演され、北海道下川町の例を取り上げられていました。

 

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NHKオンデマンドより

 

北海道・下川町では2004年から木質バイオマスを活用していて、間伐材や端材などをボイラーで燃やして、公共施設や一部住宅の暖房エネルギーに活用しているんですね。役場、学校、高齢者施設、集合住宅などに供給して、将来的には28億円の経済効果があると見込んでいるそうで。
エネルギー効率についても、熱利用の場合、最新鋭の燃焼機器だったら熱効率は90%だそうで、排出物も化石燃料とほぼ同じレベル。
スウェーデンやドイツでは、バイオマスを熱エネルギーとして活用する試みが早くから進められていましたね。

 

でもそんなドイツで課題になったのが、燃料となる木材の確保。
本来は国内森林資源の有効活用が望ましいけど、次第に奥地にある間伐材の運び出しが必要になって、そのコストがバカにならないってわけです。発電所同士の間でも奪い合いになって、しわ寄せが製紙業などにも波及し、乱伐も懸念されることに。
そこでドイツでは、発電施設の小規模化を進めて状況を改善したんですね。

 

エネルギーを地産地消にする場合、効率的がよく必要以上に生み出すことがないようにする必要がありますね。森林を活用しながらもきちんと保全を考えて、持続性のある仕組みを創っていくことが大事だと改めて思いました。その点でいくと、ドイツのシェーナウやデンマークのロラン島の市民電力活動は、参考にすべきモデルだと思います。なんでも必要以上に生み出そう、手にしようとするのが人間ですからね。

 

ご飯も大盛りにする必要はないんだよね。
必要以上に食べて太ったから運動して痩せようとする自分…反省。
エネルギーもご飯も、ちょうどいい量を知ることが大事かな?

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