森林国オーストリア


オーストリアケルンテン州にある展望塔。

 

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なんともオシャレなデザイン。

この塔の高さは100メートルで、標高約850メートルの丘の上に立っているので、約1,000メートルの塔に見える?

で、これよく見ると木造なんですね。

 

オーストリアは森林率約47%の言わば森林国。

原発の無いこの国は、森林資源を上手に使っている、日本のお手本にもなる国だと思う。

特に小さな村が自治政策として、オイルショック以降木質バイオマス事業を手がけている点などは、日本と真逆の道を進んだいい例。

このケルンテン州も面積の約6割が森林ということで、まさに森林資源を生かしたランドマークです。

 

日本でも「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、少しずつですが木造建築物が見直されてきています。

僕が子供の頃は、裏山で焚き木を切り出してきて、お風呂を沸かしたりご飯を炊いてました。16:00に帰宅する小学校低学年の頃は、蒔を割って風呂を沸かすのが日課だったもんです。幼稚園も小学校(途中まで)も木造だったし、自宅も木造、昔乗った電車の床も木造だった記憶があります。

いつから木と関わり合う暮らしが失われてしまったのか…

諸説いろいろとありますが、そのあたりはwikiに任せるとして、これからの建築物はますます木造が促進されていくでしょうね。住宅やアパートだけでなく、公共施設などでも木に触れる機会が増えていきそう。

 

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秋田杉を使った秋田駅西口バスターミナル

 

建物はもとより、暮らしの中の様々な場面で森林資源が活躍するようになると思うのです。

特に反原発が盛んに謳われる昨今、代替エネルギーをどうするかが焦点になっていますね。太陽光の買い取り価格が低下して、代わりにバイオマスの価格が上がっています。いよいよ木質バイオマスの時代が来るかな?なんて。

今の暮らしだとどうしても「電気」を考えてしまうけど、「熱」をメインに考えるのも大事だと思う。暮らしにおける熱源確保は、電気と同じくらい重要ですからね。その点でいくと木質バイオマスは熱交換率が高いので、非常に効率のいい熱源になる。

 

木質バイオマスでもオーストリアは先進的で、ちょっと古いデータですが2009年の時点で、総エネルギー消費の約30%が自然エネルギーになっていて、なかでもバイオマスが59%を占めています。個人的に森林管理士の講義を受けた際に、このオーストリアの事情を知って、今ではドイツ以上に興味を持っている次第です。

日本では色々と大人の事情があって、オーストリアのような森林資源の活用は難しいかもしれませんが、永きに渡って木と暮らしをともにしてきた日本人ですから、創意工夫をもって資源の有効活用を進めていきたいもんです。

 

小さなことからコツコツと。僕たちの運営するサイトの工務店さんたちと、森林資源促進の草の根運動をやっていきたいなぁと思います。みんな素敵な木造住宅をつくってますからね。

http://www.housingbazar.jp/vendors/portfolio.php?pid=1124

 

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