日本一社員が辞めない会社 リハプライム
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偉人伝 ものの見方
日本一社員が辞めない会社 リハプライム 小池社長
介護から敬護へ
ご自身の親御さんの介護という問題に直面し、納得いく介護サービスがなかった。
それなら自分でつくろう!とそれまで勤めていた会社を退職し一念発起して
全く畑違い、経験もない介護事業へ進出する。
ところが、起業したものの中々社員が定着しない、という課題が生まれてきた。
小池社長は、何故社員が定着しいのか?ということを考えたそうです。
原因は、三つ
「休みが取れない」「将来が見えない」「嫌なやつがいる」
離職の理由がはっきりし、まずこれに対して手を打とうと取り組んだことが
一店舗だった店舗を二店舗へ増やすこととスタッフを1名増員させること
理由は、一店舗当り4名でギリギリ回していたことで
急な欠員があっても対応できず、スタッフが体調が優れなかったり、お子さんが
調子が悪くても休みを与えることが出来なかった。
社長自身も子育て世代ということもあり、スタッフにお子さんのために休みを
与えられないことに非常に心苦しく思っていた。
それらのことを解決するために、
2店舗で9名体制。つまり、1名は欠勤などに対応できるスタッフを増員することで
安心して働ける環境を整えたのだ。
この休みがきちんと取れるということは、慢性的な人手不足であり。離職の激しい介護業界に
とっては画期的なことであった。
社員を大切にする姿勢がリハプライムの飛躍の原動力となる
そこから、経営理念、使命というものの重要性を考えて
経営理念やクレドの再構築を行った。
これは、全社員で一つの方向を向き、そして判断基準も自分自身でも
できるようにならないかと考え構築していった。
経営理念は敬護
人生の大切な先輩達を介助して護るのではなく、
敬って護る。
大切な人を、本氣で大切にする。
自分の親だったら、今そのようにするか?
このような判断基準を全社員が持つことにより
とても暖かい職場であり、施設になり、
働きたいスタッフも増え、何よりも顧客へ評判を呼び
大きく成長している。
スタッフ一人一人の価値観が違うことを認識する
更に、スタッフごとで価値観が違う。目標を与えて、頑張ろう!で動くスタッフも
いれば、意味が分からないと動かない社員もいる。
単純に、仕事への意味を感じず、待遇だけで働いているスタッフもいれば、お金で
動いている社員もいる。
それぞれに良し悪しではなく、それはスタッフの特徴なのだと。
特徴がわかれば、その人がよりやる気を出してくれるように働きかける。
そして、良く話す機会をつくり積極的に意見を聞くようにしたそうです。
会社としての現状から、方向性、更にスタッフごとの考えを聞き、良いことを
行動に映したり、実際には苦手なことは別のスタッフに担当してもらうように
したりと、スタッフの考えを良く取り入れるようにした。
そして、言葉と態度を一人一人スタッフごとに考えていくことで
社長との信頼関係はもちろん、社員間の関係も動くようになり
事業の成長に繋がっている。
現在の介護サービス事業を幅広くまで取扱っているが
大切な人を、本氣で大切にする。
高齢化社会を本格的に向かえて、需要は益々強くなる一方。
社会性と収益性の両面を捉えているリハプライムは
成長していくでしょう。
これからも注目していきたいと思います。

石川博信

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