経営理念とは何か 松下幸之助は一番大切なものと捉えていた
公開日:
:
最終更新日:2022/07/15
偉人伝 ものの見方
経営理念こそ一番経営で大切という松下幸之助
経営理念を大切にした
日本式経営を実践し経営の神様と言われた。
長屋の小さな町工場から事業をスタートして
順調な事業でもあったが
様々な悩みがあったという。
例えば他社との競争においても自社が圧倒的に
勝つということは他社を苦しめたり
松下が取っていた代理店精度あっても
代理店の経営の面倒までみるというこであったり
また、決算についても税務署との見解相違があったり
課税とはなにか?という道義的なことにおても
根本的な課題について悩み、考えるようになった。
そこでまず、経営の基本というべき
松下綱領を定める。
これは仕事への心構えを示す信条があり
その後松下電器の精神というものが創られた。
幸之助は、事業においてはまず
第一義に「経営理念を確立すること」
を上げその経営理念を作るために経営者が人生観、社会観、世界観を
もつことが大切であると語っている。
事業は人が創る。その事業を創る人をまず創ることである。
その人を創るということは、まず松下電器のあり方を示して
どのように有るべきかを定めなければならない、としている。
松下幸之助の番頭役であった
高橋荒太郎は、社員がうんざりした位経営理念の大切さを
といたという。
そして、経営理念と経営計画からそれに沿った
明確な目標や課題を示しそれをどう進めていくか?
これを考えさせた。
自ら考え行動できるような社員を育成することにも
経営理念を活用した経営というのは役にたったわけです。
経営理念については
「生成発展とは、日に新たにということ、
古きものが滅び、新しきものが生まれるということである。
すべてのものは絶えず動き、絶えず変わりつつある。
これは自然の理法であり、宇宙の動向である。
世の中の万物は、この生成発展の原理で動かされている。
したがって、われわれの経営も、この原理で支配されているのであって、
]わが社が従来から、日に新たに進もうと念願してきたことも、
この原理に即した経営理念をとってきたからである。
生成発展の経営理念は、千古不滅の真理である」
としています。
そして、経営理念をもったら
才能も知識も一流でなくても良い。
しかし、熱意だけは最高でなければならない。
と語っている。
経営理念を時代に合わせて改善して経営計画を立て
そして目標に向かうことで
結果、社員も成長し消費者にも受け入れられる。
そして利益も生まていく。
松下幸之助は、朝昼晩ということが違ったという。
それだけ色々考えていたのだろう。
事業発展には「元定まって末収まる」
あくまでも元である理念がありその理念に従って
事業をすれば必ず発展すると語っています。
経営理念は
それが具体的に現場に落とし込まれたり
未来の姿がアリアリと眼に浮かぶというまで
創りこまれていれば実現するということなのですね。

石川博信

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