スマホと学力低下の恐ろしい関係
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最終更新日:2026/02/01
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こんにちは、石川博信です。
経営者の皆さん、最近「自分の脳が鈍っている」と感じたことはありませんか?
あるいは、次世代を担う若手社員の「思考の浅さ」に、どこか危機感を覚えたことはないでしょうか。
今日は少し怖い話をしなければなりません。 しかし、これは私たちがリーダーとして、
そして一人の人間として、絶対に目を背けてはいけない現実です。
東北大学の川島隆太教授と明治大学の齋藤孝先生の対談を読み、私は戦慄しました。
テーマは「スマホと学力低下の恐ろしい関係」。
仙台市の7万人の子供たちを7年間にわたって
追跡調査した結果、衝撃の事実が浮かび上がったのです。
それは、「スマホを使えば使うほど、脳が学習した記憶が消えていく」という現実です。
スマホが脳を「眠らせる」という恐怖
「スマホを使っている間、脳は動いている」 私たちはそう思いがちです。
指を動かし、情報を検索し、SNSでメッセージをやり取りしている。
一見、脳はフル回転しているように見えます。
しかし、最新の脳科学的な測定結果は真逆でした。
SNSを使っている時、脳は「抑制状態」、
つまり眠っている状態にあるというのです。
川島教授によれば、SNSで交わされる言葉は極めてプア(貧弱)なもの。
「お昼何にする?」「カレー」「どこ行く?」
こうした幼稚なやり取りを繰り返している間、
思考を司る脳は活動を停止し、せっかく蓄積した学習内容さえも消去されてしまう。
これは子供たちだけの話ではありません。
私たち経営者も、移動中の隙間時間や食事の合間にスマホをいじり、
断片的な情報に触れ続けてはいませんか? もしそうなら、
私たちの脳もまた、知らず知らずのうちに「浅瀬」へと追いやられ、
深い思考ができなくなっている可能性があるのです。
脳の「机」が小さくなっていく
川島教授は、記憶の容量を「机」に例えています。
若い頃は大きな机があり、たくさんの資料を広げて複雑な判断ができました。
しかし、スマホ中毒の状態や老化によって、この机はどんどん小さくなっていく。
最後には、一冊のノートすら広げられなくなるのです。
経営判断とは、複雑に絡み合った情報を整理し、
未来を予測する行為です。 もし脳の「机」がスマホによって矮小化されてしまったら、
私たちは正しい決断を下せるでしょうか。
解決策は「読書」という劇薬
では、どうすればこの危機を脱することができるのか。
そこで提唱されているのが、
古来から日本人が大切にしてきた「読書」であり、
とりわけ「音読(素読)」です。
齋藤孝先生が推奨する「素読」は、スマホとは正反対の効果を脳に与えます。
名文や古典に触れ、声に出して読む。 この行為は、脳の血流を劇的に増やし、
前頭前野を活性化させます。 実際、認知症の方に素読を継続してもらったところ、
脳機能が劇的に改善したというデータもあります。
川島教授はこれを「劇薬」とまで表現しています。
読書は、単なる知識の習得ではありません。
それは、「精神を深く潜らせる訓練」なのです。
経営者こそ、いま「本」に戻るべき理由
私は、今の日本に最も必要なのは、
この「深く潜る力」を取り戻すことだと思っています。
スマホがつくるお喋り空間の「浅瀬」でチャプチャプと遊んでいるだけでは、
激動の時代を勝ち抜く戦略は生まれません。
かつての武士たちが、幼少期から『論語』などの古典を素読し、
強靭な精神力を養ったように、私たちリーダーもまた、
良質な書籍を通じて脳の「机」を広げ続けなければなりません。
「本を読む時間がない」 もしそう思うなら、
それこそがスマホに時間を奪われ、脳が抑制されている証拠かもしれません。
子供たちの、そして組織の未来のために
川島教授は、家庭の中に「本があるのが当たり前」
という環境をつくる大切さを説いています。
親がスマホをいじりながら「勉強しろ」と言っても、子供は本を読みません。
これは組織も同じです。 トップが常に学び、
思考を深めている姿を見せなければ、
社員が自ら考え、成長することはありません。
挫折を味わった時、壁にぶつかった時、
私たちを救ってくれるのはスマホの中の短い言葉ではありません。
先達の知恵が凝縮された一冊の本であり、深く思考し抜くことができる自分の「脳」です。
今日からスマホを置き、一冊の本を手に取ってみませんか。
そして、できれば声を出し、
一分間だけでもいいから「速読」や「音読」を試してみてください。
眠っていた脳が、驚くほどクリアに目覚める感覚を味わえるはずです。
私たちの決断が、会社を、そして日本を創ります。
そのための最高の投資は、いつの時代も「読書」であると、
私は確信しています。
石川博信
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