中村天風と頭山満

公開日: : 最終更新日:2019/01/05 未分類

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東洋の巨人といわれた頭山満 中村天風の師でもあった。

中村天風という哲人を説明するときにはやはりその師である

頭山満を知っておくことは有効です。

簡単にいうと頭山満というのは、福岡出身で明治初期の西南戦争

に加わろうとしたり(実際には参加できなかった)後の自由民権運動の

走りとなる板垣退助と運動を展開したりするわけですが、

玄洋社という政治結社を率いて、明治~昭和初期まで政財界に

非常な影響力をもった方です。

中国の孫文や朝鮮の金玉均、インドのチャンドラボーズなどの革命家の

支援から果てはエチオピアまでその支援は行った。

これは日本は大アジア主義をとるべきだとい信念に基づいて

行動したものであるが、

頭山満が尊敬してやまなかったのは、

西郷隆盛であった。

img_person_14西郷隆盛を尊敬してやまない頭山満はその精神の後継者と自負している。

明治の初期だが西郷は西洋列強のことを

非常に野蛮であり、文明国家としてあるべき姿でない。

と厳しく批判している。

産業革命後の西洋では文明の利器は進んでいるものの

他国を侵略していく姿を浅ましい姿と談じている。

そして日本が目指すものは、東洋の王道思想に基づいた

民の為の政治であり、そしてその思想を共有する

アジア各国との連帯を説いていたのであった。

頭山は、その考えに大いに共感し

西郷亡き後もその考えに基づいて玄洋社など率い

在野であったものの、国家に非常な影響力を与えたのだった。

その玄洋社に若き日の中村天風がいた。

天風は大変な暴れん坊で、当時在学していた高校でケンカの際

誤って相手を殺してしまった。

そのようなこともあり、天風の親が頭山満に預けたのであった。

玄洋社にきても、若手だった天風はその気風から

ケンカばかりしていた。

やがて天風は、頭山から軍事探偵の仕事で日清、日露の戦争で活躍する

ことになるが、その後肺結核を患い生死をさまようようになる。

これがきっかけで、海外の先端医療を求めていくが、結局見つからず

イギリスからの帰路ヨガの聖者であったカリアッパ師に出会う。

ヒマラヤでヨガの聖者であるカリアッパ師の下で

修行をし、体も回復し更に悟りに至ったといわれる。

帰国後、天風は頭山満の下へ再びもどる。

中村天風と頭山満のエピソード

帰国した天風が頭山満の肩もみをしていると、

動物使いのイタリア人のコーンという方が来客があった。

コーンは、物凄い日本人がいるという話をきいてあってみたいと

イタリアと日本の外務省にお願いして、外務省の官僚が見守る中で

面談は実現したが、

コーンは頭山を見るや否や、

「この方は猛獣の折に入っても大丈夫だ。

その後ろの方も大丈夫だ。

(後ろの方とは天風のこと)」

他にも何人も同席していたが、他の方はみな猛獣に食べられてしまうという。

猛獣とは虎のことだった。

後日、虎をみようと頭山満と天風がその会場にいった。

そうすると、虎が吼えまくっている。

虎は三匹いたが、

頭山と天風は平然と檻に入ると、虎達はおとなしくなり

彼らの前にしゃがみこんだ。

ちょうどその様子を見ていたカメラマンがこれは凄いということで

カメラを取ろうとすると、虎の一匹がそのカメラマンに襲いかかった。

すると天風はその虎の頭を引っぱたいた。

それで虎はおとなしくなった。

頭山は、「この虎は勢いのある虎だな」といった。

猛獣使いのコーンは、二人の目をみて大丈夫だと確信したという。

それは、二人の目には、恐れがない目だったからという。

別ではこのようなエピソードもある。

天風が悟りにいたり、その教えを拡げようと

考えていると頭山にいうと

頭山は

「世の中なにが驚いたことがあったって、

お前が素養の先生になることくらいのことはない」

と笑いながらいったという。

その後も生涯の師として頭山を慕っていた天風は

事あるごとに頭山の元を訪れています。

天風の教えを皇室でも学びたいという話になり

行った際に下賜として様々なものを頂いたが

天風は自分で中身を見る前に、まず頭山の所に

いって下賜品をみせたという。

*このときの写真は天風会館に残っています。

天風は西郷隆盛の考えを引き継ぐ頭山満の考えを受け継ぎ

更に、自分の身を直し、さらに悟りに至らせてくれた

方法を体系化し世に広めることになる。

これが心身統一法となり、

皇室から政財界など多くの方が天風門下生として

教えを乞う事になった。

経済人では松下幸之助や稲盛和夫氏が有名であるが

そのあり方を学び、事業に生かしていったのだろう。

中村天風と頭山満

明治期から昭和期にかけての偉人ですね。

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」をとったものの、家族や仲間、そして本の力で何とか社会人まで登り詰める。住宅メーカー(東証一部上場企業)出身で工務店支援事業を皮切りに、電子書籍事業などメディア事業も手掛けている。
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