塩谷信男博士と『大断言』―医師から心霊研究者へ
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はじめに
塩谷信男(しおや のぶお)という名前を聞いたことがありますか?
1902年に生まれ、2008年に106歳でその生涯を閉じたこの人物は、
医師であり、心と体の調和を探求した一人の探求者でもあります。
彼の著書『大断言』は今も多くの人に影響を与えていますし、
「正心調息法」という独自の健康法の創始者としても知られています。
長年の医師経験を活かしつつ、精神世界への関心を深めた塩谷博士。
その人生と思想を、私なりに分かりやすく紹介していきたいと思います。
皆さん、願いを叶える方法に関心がありますか?
この大断言という、方法もその一つの方法です。
関心があれば、一度試すことをおススメします。
医師としての人生の始まり
塩谷博士は山形県の上山町で生まれました。
明治から大正にかけて、日本が大きく変わっていく時代を生きた方です。
東京帝国大学(今の東大)医学部を卒業したのが1926年。
これは本当にすごいことで、当時も今も、誰もが行ける場所ではありません。
しかも、その後すぐに朝鮮半島の京城帝国大学で助教授として活躍し、
腸の研究で医学博士号を取っています。医学の最前線で研究していた方なんですね。
開業医としての半世紀
1931年には東京・渋谷で内科医院を開業。そこからなんと約50年間、
開業医として地域の健康を支えてきました。当時の開業医は、
今以上に人々の信頼を集めていましたから、その存在はまさに「地域の要」だったと思います。
正心調息法という生き方
そんな塩谷博士が医師としての経験からたどり着いたのが、
「正心調息法」という呼吸法です。
やり方は、「吸う → 充たす → 吐く → 小休止」というサイクルを25回繰り返し、
その後に『大断言』を10回唱える、というもの。これは呼吸を通じて心と体を整え、
宇宙の力とつながるという考え方です。
晩年の人生も驚きの連続
84歳で医師を引退したあと、
静岡・熱海で静かに暮らしはじめた塩谷博士。
でも、ただの隠居生活では終わりません。
引退後はゴルフに夢中になり、
なんとエージシュート(年齢以下のスコア)を3回達成!
これ、かなりの体力と集中力が必要なんです。
そんな活力があったからこそ、100歳まで病気知らずだったのも納得です。
『大断言』という言霊(ことだま)
博士の教えの中心にあるのが『大断言』という言葉です。
宇宙の 無限の力が 凝り凝って 真の 大和のみ世が 生り成った
この一文を、決して変えずに唱えること。
これが博士の強いメッセージでした。
願うのではなく、「すでに実現した」
と断言することに意味があるんです。
この言葉には、宇宙レベルの平和の実現を“
もう出来上がったもの”として宣言する、そんな力強さがあります。
経営者たちにも受け継がれる教え
意外かもしれませんが、
この大断言は経営者にも支持されています。
たとえば、都市緑化で知られる東邦レオの橘会長は
、毎朝のルーティンにこの言葉を取り入れているそうです。
「今日一日、良い縁があった。良い判断ができた。
私の行動が人類の平和に役立った。ありがとうございます。」
こんな風に、自分の言葉を加えて唱える人も多く、
それぞれが自分のスタイルで実践しているんですね。
晩年とその後の継承
100歳を過ぎてからは、脳梗塞と骨折をきっかけに、
認知症で寝たきりになってしまった塩谷博士。
でも、それまではずっと元気に過ごしていたわけですから、
彼の健康法が本物だったことの証でもあると思います。
博士の亡き後も、「正心調息法ネットワーク」
などによって教えは引き継がれ、
多くの人が今も呼吸法と大断言の実践を続けています。
本を書きながら思想を広げた人
引退後は執筆活動にも力を入れ、多くの本を世に出しました。
その中には、
-
『宇宙無限力の活用』
-
『地球の破滅を救う』
-
『100歳だからこそ、伝えたいこと』
など、呼吸法から宇宙意識まで、幅広いテーマにわたって書かれています。
おもしろいのは、科学的な知識に裏打ちされた呼吸法を語りながら、
量子力学や仏教とも通じるような精神世界にも言及しているところ。
まさに“科学とスピリチュアル”の融合です。
「大断言」が伝えるもの
この言葉は、個人的な幸せを
願うだけのものではありません。
「世界の平和がすでに実現している」
と信じ、イメージし、宣言する。
その祈りこそが、現実を動かす力になる——
塩谷博士はそう考えていました。
そしてその実践には「こうしなければいけない」
という決まりはありません。声に出してもいいし、
心の中でもOK。大事なのは“気持ちよく続けること”。
最後に
塩谷信男博士の生涯は、医学と精神、科学と祈り、
と理想——そうした“二つの世界”をつなぐ生き方そのものでした。
彼の言葉は今も多くの人に受け継がれ、
「一人の祈りが世界を変える力になる」
というメッセージとして心に残り続けています。
正心調息法も、大断言も、
「こう生きたらいいよ」というシンプルで力強い生き方の提案なのかもしれませんね。

石川博信

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